睡眠不足は喘息のリスクを高める可能性

医学に特化した科学雑誌『BMJ Open Respiratory Research』にて、中国・山東大学の研究者が中心となった研究に関する論文が掲載された。これによると、睡眠不足は喘息のリスクを高める可能性があるようだ。

研究者たちは、イギリスのバイオメディカルデータベース「UK Biobank」のデータを用いて、睡眠と喘息の関係性について調査。調査対象は38歳から73歳までの45万5405人で、調査期間は10年とのこと。

そして、遺伝的に喘息を発症しやすく質の悪い睡眠をとっている人は、遺伝的リスクが低く質の良い睡眠をとっている人と比較して、喘息だと診断される可能性が2倍以上高いことがわかったそう。

また、質の良い睡眠をとっている人は、遺伝的な影響に関係なく、喘息のリスクは低下していたとのこと。

研究者たちは、睡眠不足によって体内で炎症反応が起き、それによってリスクが高まっている可能性を指摘している。

まだ詳しいことは明らかになっていないが、研究対象のボリュームを考えると、ある程度は信頼しても問題ないのかもしれない。

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