今最も注目を集める「言語を扱う現代アーティスト」の個展が天王洲にて。
ハワイ生まれの広東・日系アメリカ人で、現在は東京を拠点として活動するZ世代の現代アーティスト、マイケル・リキオ・ミング・ヒー・ホーの個展「SOMETHING SO BEAUTIFUL IS SO EASILY FORGIVEN」が開催中。
天王洲にあるアートギャラリー「KOTARO NUKAGA」にて!
©KOTARO NUKAGA
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)芸術学部で美術を学び、2018年に最優等賞を取得して卒業。バーバラ・クルーガーやアンドレア・フレイザーに師事した経験を持つホー氏は、彼らと同じく言語を扱うことを表現の中心に据えてきた。
同展は、アメリカ英語とイギリス英語などを混在させ、いくつかのフォントを用いて壁面に描かれた10点の「フレーズ」によって構成されている。
ニュース記事や美術批評文、SNS上のコメントなど、ダークで不条理なミームカルチャーに影響を受けたそれは、単体では直接的だが、組み合わせることで意味が多重かつ曖昧に。
狙いは、先人たちが領域化した世界の構造をZ世代の言語によって非領域化し、創造の可能性を広げることだ。
©KOTARO NUKAGA
さて、会場を後にしながら、あなたは何を考えるだろうか──。
会期は6月3日(土)まで。
『SOMETHING SO BEAUTIFUL IS SO EASILY FORGIVEN』
【会期】〜2023年6月3日(土)まで
【会場】KOATRO NUKAGA(東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F)
【開廊時間】11:00〜18:00 ※日・月・祝休廊
【公式サイト】https://kotaronukaga.com/
Top image: © KOTARO NUKAGA