「国際チェス連盟」、女性プレイヤーの大会にトランスジェンダー女性が出場することを一時的に禁止すると発表
「国際チェス連盟(FIDE)」が、女性プレイヤーの大会にトランスジェンダー女性が出場することを一時的に禁止すると発表した。
多くのスポーツ団体がトランス女性の大会への参加方法について協議していることを受け、「FIDE」も今後の方針を検討していくとのこと。決定までには、最長で2年ほどかかる予定なんだそう。
今回の禁止発表に対して、トランス女性のプロプレイヤーYosha Iglesias氏は「うつや自殺の原因となりかねない」と指摘。
また、イギリスの下院議員Angela Eagle氏も「生まれつき男性のほうがチェスが強いとされない限り、性別による身体的なメリットはチェスにはない」と述べている。
たしかに、チェスにおいてはフィジカル面が必ずしも勝負を左右するわけではないため、反対の声があがるのは当然といえるだろう。
ただ、「国際オリンピック委員会(IOC)」はチェスをスポーツと定義しており、ほかの種目と同様のアクションを起こす必要があったのかもしれない。
2年後、チェス界におけるトランス女性の立ち位置はどうなっているのだろうか——。
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