この世からナマケモノがいなくなるかも!?※動物の話です

ナマケモノは、中米と南米北部で繁栄するために6400万年にわたり進化を遂げてきた。しかし近年、急速な都市化気候変動が彼らを「食事をしても餓死してしまう」状態に陥らせているんだとか。

一体どういうことなのか。

ゆっくりと「順応」して生きるナマケモノ

ナマケモノが主食とする樹木の葉には毒があり、それを分解するのにはかなりのエネルギーが必要になる。そこで彼らは、ゆっくりと動くことでエネルギーを温存したり、食べ物の摂取量を抑えているんだとか。

決して強くない生き物が、永く地球上で生き延びてこれたのは、その名の通り「怠け者」であったから。彼らは数百万年かけ、ゆっくりと環境に適応しながら進化を遂げたようだ。

 

驚くべきスピードで「破壊」するニンゲン

一方、ものすごいスピードでテクノロジーを発展させ、環境を大きく変えてきた人間たち。これによって引き起こされた異常気象は、いまナマケモノたちに極度の乾燥や寒冷の中で生き延びることを強いている。

それだけではない。

この寒さは、彼らの内臓の中に存在する食べ物を消化するための微生物を死滅させ、食べているのに栄養を上手く摂取できずにエネルギーだけを失うという、“負のループ”を生み出してしまっているようだ。このままでは、ナマケモノたちは貧弱し、絶滅の危機に陥ることになるという。

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「私たちは、スピードと便利さに依存しているからこそ、よりゆっくりと持続可能な方法を自分たちで学ぶ必要がある」。

『CBS News』の取材にこう語ったのは、研究チームの一員で動物学者のLucy Cooke氏。 

この美しい地球と、そこに住むすべての美しい生き物たちを救うことができるのはわたしたち人間しかいないのかもしれない。

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