吉祥寺に「サウナ界のモンスター」が降臨。超ド級の“ととのい”、その設備に迫る
2023年冬に「MONSTER SAUNA」をオープンする。
このサウナはドラマ『サ道』のロケ地として使用されたことで有名な「ROOFTOP Sauna」の系列店ということもあり、オープンには期待が高まっている。
今回は、そんな注目の「MONSTER SAUNA」、その魅力をご紹介。
なぜ「モンスター」なのか?
さて、”モンスター”とは言うけれど、実際は普通のサウナとそこまで変わらないんでしょ?と思う人もいるのでは。
筆者も半信半疑だったが、リリース情報を見てみると、どうやらモンスターという名称にはちゃんとしたワケがあるらしい。特に気になるのが、以下の3点。
- 収容人数世界最大級の男性サウナ室
- 日本最大級の広さを誇る女性サウナ室
- 滝のように水が降り注ぐロウリュシステム
圧倒的な広さと規模に加え、斬新さも兼ね合わせているようだ。それでは、各設備を詳しく見ていこう。
1. 収容人数世界最大級の
男性サウナ室
まず、男性サウナ室「MONSTER SAUNA」。
館と同名を冠するこちらは、なんと最大100人もの収容人数を誇る看板設備。関東最大級と言われていた赤坂の「Sauna Tokyo」が40人だと考えれば、その規模は圧倒的だ。
加えて、室温も常時100℃と高い温度が保たれており、世界最大級の広さでありながら、しっかりとサウナ室としての性能も担保されているようだ。
2. 日本最大級の広さを誇る
女性サウナ室
女性サウナ室「AROMA MOIST SAUNA」の収容人数は約30人。
3桁に上る男性用と比べると控えめに感じるが、こちらも女性サウナ室としては日本最大級の規模である。
実際に、『サウナイキタイ』に掲載されている「男女両方のサウナ室がある施設の人気ランキング」の上位5箇所を見ると、女性サウナ室の平均収容人数はおよそ13人。
全国上位の倍を超える規模を誇るこちらも、モンスター級の規模というわけだ。
3. 滝のように水が降り注ぐ
ロウリュシステム
さらに、男性サウナ室には、革新的なロウリュシステム「ナイアガラロウリュ」が搭載されている。
これは、10分に一度、サウナストーンに大量の水が降り注いで室内全体を一気に蒸し上げるというシステムで、従来のロウリュとは一線を画すものだ。
例えば、2022年のサウナシュラン全国1位である「スパメッツァおおたか 竜泉寺の湯」のサウナ室には、同じく広範囲に蒸気を広げることが可能なロウリュシステムがある。ただし、そちらは5つのサウナストーブそれぞれにオートロウリュが時間差で行われることで、蒸気が室内全体に広がるというもの。
一発で部屋(それも世界最大級の空間)全体をカバーしきる「ナイアガラロウリュ」のパワーがどれほどのものか想像できるはず。この怪力システムもまた、同館が「モンスター」たる所以の一つと言える。
この他にも、同じ浴槽内でも場所によって温度を調整できるという特殊なチラーを導入した水風呂や、「完全静寂」と名打たれたハイクオリティなととのいスペースも完備されているという。
スケールだけでなく、サウナに不可欠な「サウナ室→水風呂→ととのいスペース」の動線全てにおいて、抜かりなく徹底された空間であることが窺える。
期待の裏には懸念の声も。
サウナの「大衆性」は功を奏するか
さて、様々な設備が“モンスター級のスケール”ということで「MONSTER SAUNA」の名を冠していることはお分かりいただけただろう。
それだけに話題性が高く期待も高まる一方で、懸念の声も見られる。
サウナとは、本来は“神聖な”空間。会話禁止をはじめ、厳格なルールのもとで嗜まれるものだ。
しかし、これだけの規模を誇る「MONSTER SAUNA」ではこうした荘厳な雰囲気を保つことは困難にも思える。実際に、荘厳な空気感を好むサウナーは多いようで、上記のような懸念も散見される。
とはいえ、懸念があるということは、それだけ多くの人が良いサウナになって欲しいと願っている、とも捉えられる。
公式アカウントのリプライにもある通り、運営元も「多様なニーズを包括するためのスケール感」としており、建設予定地である吉祥寺を盛り上げたいとの意向が強いようだ。
地元を盛り上げる大衆性と、ベテランサウナーにも刺さる深みのある空間──最適なバランスが見つかることを願いたい。
そんな期待の本館だが、オープン予定について現時点で分かっているのは「今年の冬」ということだけ。
情報解禁まで、ゆっくり期待を膨らませて待っていよう。
MONSTER SAUNA
オープン:2023年冬
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番3号地下1階
Instagram:https://www.instagram.com/monster_sauna_kichijoji/?hl=ja