イスラエル・パレスチナ情勢において、「スイカの絵文字」が意味することとは?
すっかり寒くなり、スーパーでスイカを見ることは少なくなった。しかし、SNS上では多くのスイカを目にすることに!
じつは、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃を受け、「スイカの絵文字」が停戦や抗議活動のシンボルとして使われているらしい。スイカをカットすると赤、緑、黒、白の4色となり、これはパレスチナの旗と同じだからだという。
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TikTokでは、アーティストのJourdan Louise氏が作成したスイカのフィルターが注目を集めているようだ。同氏は、このフィルターによって得られる収益のすべてをガザ地区に寄付する予定なんだとか。
ちなみに、フィルターのリリースから2日で62万本以上もの動画が作成されたとのことだ。
© xojourdanlouise/TikTok
なお、スイカはパレスチナの象徴として長年使われている。
1967年の第3次中東戦争後には、イスラエルがパレスチナ旗の禁止を発表。これにより、パレスチナの人たちはスイカをシンボルとして使い始めたそうだ。また、パレスチナ料理にもスイカはよく使われるらしい。たとえば、「fatet ajer」という人気のガザ料理は、材料にスイカを用いるんだそう。
ニュースでは、ガザ地区の死者数や深刻な食料不足の現状などが連日報じられている。スイカの絵文字をそのままの意味で使える日が、少しでも早く訪れることを願うばかりだ。
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