「犬は食べ物ではない」韓国、犬肉産業を禁止に
犬肉を食べる文化が残る韓国で、「2027年までに犬肉産業の完全な廃止」を目指す動きが本格化している。
この記事の要点
- 韓国は犬肉産業を段階的に禁止する計画を発表し、2027年までに完全に廃止することを目指している。
- 新しい法律が可決されれば、犬の繁殖、屠殺、流通、販売が禁止され、関連産業は閉鎖に向けた補償を受けることになる。
- 公衆の否定的な意見と動物権利団体の圧力がこの変化を推し進めており、現在は年配の世代による季節的な伝統としてわずかに残っているばかり。
栄養目的で犬肉を食べる習慣がある韓国では、「補身湯(ポシンタン)」と呼ばれる犬肉のスープが大衆食のひとつとしていまでも食されている。 そんな韓国で11月中旬、「2027年までに犬肉産業を段階的に廃止する計画」が発表された。
政府関係者らの会議がすすむなか、「UPI通信社」の報道によると国会議員Yu Eui-dong氏は、「犬は家族の一員。犬肉をめぐる社会的な対立と論争を終わらせるために特別法を制定する時が来た」とのコメントを紹介。今年末までに犬肉取引を終了させる特別法案の通過を目指しているという。
この法案が通過すれば、犬の飼育、屠殺、流通、食用目的での販売が禁止されることになる。またそれだけでなく、犬農場の所有者や業界関係者には、事業の閉鎖をさせ新しい分野への移行を支援する補償が提供される予定だそう。
実際のところ、韓国では犬肉を食べることに反対する人も多く、昨年の調査では87.5%の韓国人が「犬肉を決して食べない」と答えているなど、その需要は減少している。さらに、動物愛護団体や活動家たちの圧力もあり、近年多くの屠殺場や市場が閉鎖されつつあるという。
同法案が通過するかどうかにも注目だが、文化や伝統と近代的価値観との間で生じている緊張を緩和し、より進歩的な方向へと進むことを願いたい。
参照元: UPI.com
※本記事はGeneraitve AIを一部活用して制作しております。
Top image: © Sergei Leto/Shutterstock.com