【韓流ファン必見】「K-POPビザ」を使って韓国文化を学びに行けちゃう?
世界中の人々を熱狂の渦に巻き込むK-POP。
音楽の域を越えてグローバルに活躍する彼らに憧れを抱き、韓国でのデビューを夢見る少年少女も多いことだろう。
そんな若者の韓国留学を促し、韓国カルチャーのさらなる振興を図るため、韓国政府は「K-POPビザ」なるものを導入するようだ。
この新たなビザが、韓国でアーティストになりたい人々にとって、大きなチャンスとなるかもしれない。
養成所に通うための
「K-POPビザ」が取得可能に?
文化スポーツ観光省は、2027年までの事業計画のテーマのひとつに「次世代のKカルチャーを牽引するアート」を掲げ、若手アーティストを包括的に支援することを発表。
その一環として導入されるのが、「K-POPビザ」だ。
これは、音楽や映画をはじめとする韓国文化を学びたい留学生を受け入れることを目的として、ビザ取得の条件を緩和するというもの。
従来、韓国で芸能活動を始める場合には、学生ビザや就労ビザを申請しなければならず、大学の入学証明やアイドル事務所との契約が前提となっていた。そうした証明ができない場合は、90日以内の滞在しか認められていない。
新たに導入される「K-POPビザ」では、養成所やダンススクールに入学する場合でもビザの発行が可能になる。最長で2年間の滞在が許可されるようだ。
具体的な内容や開始時期についてはまだ明らかにされていないが、『Forbes』によると、2024年後半までに詳細が発表されるとのこと。
次世代K-POPを担う
グローバルなアーティスト
昨年、韓国アーティストトップ100組の総合ストリーミング数は904億件にのぼり、前年比42.2%増加と、その勢いはとどまるところを知らない。さらに、K-POPを最も聴いた国は、日本、米国、インドネシアの順で、韓国以外が上位3国を占めている。
これほどまでに広く世界に浸透した理由のひとつとして、近年の「メンバーの多国籍化」もキーワードといえよう。
特に「aespa」や「NewJeans」などのいわゆる“K-POP第4世代”は、そのほとんどが多国籍メンバーで構成されており、最近では、外国人メンバーのみのグループが韓国で活動するケースも少なくない。
こうしたK-POPのボーダーレス化は、海外ファン獲得の可能性を秘めているだけでなく、国内外から才能ある人材が集まっていることの何よりの証拠でもある。デビュー間もない少年少女たちが“実力派”と謳われる理由にも納得だ。
韓国アイドルを目指す若者が世界中で増加する一方、政府もK-POPをはじめとするエンタメ産業の輸出を促す国家戦略として、海外展開にも対応できるグローバルなアーティストを求めていると言えるだろう。
今後「K-POPビザ」が本格的に導入されれば、韓国留学を志望する人々にとって渡韓へのハードルがかなり下がることになるだろう。政府がどのような内容を発表してくるのか、ぜひ注目したい。