「空飛ぶクルマ」がついに姿を現した!

先日行われた「CES2024」において、エアモビリティ企業「Supernal」が“空飛ぶクルマ”のコンセプトモデルを披露した。

彼らは韓国・現代自動車(ヒョンデ)グループの傘下でありながら「We’re building new roads in the sky」のミッションを掲げているエアモビリティ企業。設立当初から「数年以内に、ラッシュアワーは過去のものになる」とeVTOL社会の実現に向けての視座を高く持っていた。

©Supernal

今回発表された「S-A2」は、完全電動飛行の航空機。安全かつ効率的なのはもちろん、我々の日常生活へ自然に溶け込めるよう設計されているらしい。

なんでも、地上から約304〜609mの低高度を時速193kmで飛行することができ、最大4人の乗客を約40〜64km先まで素早く輸送可能だそう。また、同機が離着陸時に発生する騒音レベルは約65dB、巡航中は約45dB。つまり、こんなにインパクトのある車体にもかかわらず食器洗浄機ほどの騒音しかたてないということになる。

同社の説明によれば、S-A2はヘリコプターと飛行機をミックスしたようなものになるという。当面は人間が手動操縦する予定だが、ゆくゆくは自動運転化も視野に入れているとも。

しかし、「商業飛行の実現化」は安易な道ではない。

連邦航空局による長期にわたる認証プロセスを通過する必要があるため。ほかにも、カリフォルニアでの技術実証車両のテストや順守手段に関する提案の提出など、実現化に向けたプロセスはまだまだ山積みだ。

それでも、立ちはだかる難関を越えた先に、Supernalはまだ競合の民間事業者が少ないeVTOL業界において先駆的存在になる……と筆者の期待はふくらむばかり。来たる2028年、Uberと同程度の価格でエアタクシーを実用化していくことを目標に現在も計画を進めているとも伝えられているし。

夢にまでみた“空飛ぶクルマ”の実現は、もうあと少し!

Top image: © Supernal
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。