「空飛ぶクルマ」がまもなく登場?

空飛ぶクルマの開発をおこなうベンチャー企業「スカイリンクテクノロジーズ」は、2019年9月27日、無人航空機(PPD-150)および航空機(PPD-500)の製造について、経済産業省より事業許可を取得した。

大手企業を除くベンチャー企業がこうした「航空機製造事業」の許可を受けるのは国内初のことだ。

同社が開発中の「空飛ぶクルマ」は、長距離かつ高速移動を実現するために、翼は「ティルトウイング」、動力は「エンジン機」を採用。最大800kmの距離を、最速で移動できる機体開発を目標としており、東京~大阪間の移動手段としてはもちろん、従来の交通手段では困難な離島や山間地域への交通インフラとしての確立も目指している。

下の図は直径800kmの距離を日本地図上に描いたもので、この次世代型「空飛ぶクルマ」の飛行能力を表している。現在は検証のための「無人飛行のテスト機」を開発中だが、2025年開催予定の大阪万博において、「有人飛行可能な垂直離陸機(VTOL)」の出展も目指して開発が進められているという。

「空飛ぶクルマ」──。以前よりイメージしていたもの(現在の自動車型のまま空を飛ぶ乗り物)とは少し違ったが、成功すれば従来の移動手段と比べ、高速で、かつ自家用車のように自由度の高い移動手段となる。完成がじつに楽しみである。

©2019 スカイリンクテクノロジーズ株式会社
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