トマトの「葉っぱ」からできた植木鉢
植物の主な成分の一つで、食物繊維の一種であるセルロース。これを廃棄されてしまう野菜や、未利用の植物などから抽出し、素材をプラスチックから全体の51%以上代替したプロダクトが、大きな注目となっているようだ。
応援購入サービス「Makuake」で今月24日までの先行販売を展開している「福島県発!SDGsな新素材からできた、トマトの葉の植木鉢と竹のカトラリーセット」がそれ。
プロダクトを開発した福島県の「トレ食株式会社」は、プラスチック製品の代替が期待されながら抽出が複雑かつコスト面などから現実的ではないとされるセルロース繊維を、独自の技術でコストを抑えてプロダクトに活かすことを実現した。
そしてプラスチック樹脂に、竹とトマト葉のセルロースを51%以上混ぜ込み、植物性でありながら、軽量で強度を兼ね備えたバイオマス素材が完成したとのことだ。
そうして誕生したプロダクトであるトマト葉からできた植木鉢(プランター)は、育苗用の鉢がついている3号の植物がポンっと入る仕様。受け皿はしずく型で持ちやすい形状になっており、持ち上げて水やりをしたり、移動も簡単だ。
また、竹の端材のセルロースからできたカトラリーセットは、プラスチック樹脂と配合することで通常の竹製品より頑丈で軽量となり、口当たりも滑らかなので普段のお食事からアウトドアシーンまで幅広く使える仕様になっている。
どちらも化学薬品を可能なかぎり使わないことをモットーにしているため、着色料などは使用せず、原料である竹とトマトの葉による自然な色や模様、風合いを楽しめる仕上がり。
すでに目標金額は200%超えを達成しており、セルロース製品を生活に取り入れて自然との調和したサステイナブルなライフスタイルへのニーズの高さもある様子。このようなプロダクトの選択が、地球のこれからの未来に責任ある消費となっていくのだろう。
『福島県発!SDGsな新素材からできた、トマトの葉の植木鉢と竹のカトラリーセット』
【Makuakeプロジェクトページ】
https://www.makuake.com/project/toresyoku/