何事も「ほどほど」が一番。でも、ひとつだけOKなもの

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、リョウコさんからみさとさんへ──。

岩田リョウコ

文筆家、イラストレーター。アメリカ在住中に出版したコーヒー本『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』が全米ベストセラーに。世界5ヵ国で翻訳出版されている。サウナ愛好家でサウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ。著書に『週末フィンランド』、『エンジョイ!クラフトビール』、『コーヒーがないと生きていけない!』、『HAVE A GOOD SAUNA! 』『ちょっとサウナ行ってきます』。近著に『直訳やめたら英語が一気にできるようになった私の話』。
SNS:@ilovecoffeejp

みさとちゃんへ

 

お引越し、お疲れさまでした! 内見せずに決めたご新居、太陽の日差しが届くとても気のよいお家でした! 2年前まで超夜型生活だったわたしが言うのもなんですが、やっぱり太陽って大事だなって思うんです。人間は朝日とともに起きて活動して、暗くなったら寝る。それが一番道理にかなっているというか、そういうふうにわたしたちの体は作られていると思っています。

食事もしかりです。

人間の体は添加物や砂糖、化学調味料などは、もともとプロセスができるように作られていないと思うんです。なので、やはり食べすぎると気づかないうちに蓄積されて、いつか不調として出てくるような気がします。

英語に「You are what you eat」という言葉があります。「あなたはあなたの食べたものでできている」という意味なんですが、その通りなんですよね。ストイックにしすぎては心のストレスになって良くないとは思いますが、体のためにできるだけいい食事のチョイスをしていきたいなと思います。

 

でも、お菓子って本当においしいんですよね。

やめられないし、幸せな気持ちにしてくれるんですよね。小学生のみさとちゃんが「お菓子はいのちよりも大切だよ」と書いた気持ち、わかります。わたしもお菓子はやめられません。なんならたまにドカ食いして、気持ち悪くなって後悔したりもします。

高橋家の新居にて。やっぱりいろいろ食べちゃいます。©岩田リョウコ

先週、「アウフグース日本選手権」の地方予選の審査をしてきたんですが、5日で40回サウナに入りました。

この脅威的な回数、わたしがどうしても自分が審査しない個人戦もすべて見たくて、最終的には全演目に入って見てしまったのです。見始めたら、全部見たくなってひとつも逃したくなくなったのです。みさとちゃんならこの気持ち、わかるでしょ?

審査員のみなさんと。©岩田リョウコ
ウェルビー栄でおこなわれた中日本予選にて。©岩田リョウコ

お菓子の食べ過ぎ同様、サウナの入りすぎだったようで、今も体調を崩しています。

友人に「知らない人と一緒にいるみたい」と言われるほど顔がパンパンに腫れあがりました。ふくらはぎもサンドバッグみたいにどっしり重くパンパンに。これってどういう現象なんでしょうか。完全に、やりすぎはよくないっていうサインですよね……。

 

でも、やりすぎても良いこともあります。それは、ランチビュッフェ!

©岩田リョウコ

みさとちゃんのお誕生日のお祝いで、わたしたちの大好きな「ホテル雅叙園東京」のブッフェに行きました。

雅叙園はどこを見てもかっこいい空間。©岩田リョウコ

今回のわたしのミッションは、全種類すべて食べること。

数えてみたら31品でした。制限時間90分でみさとちゃんと積もる話をしながら、31品を網羅するというマルチタスク! そうこうしゃべっては食べて忙しくしていると、横の席にお誕生日のキャンドルとケーキが運ばれているではありませんか。

「ええ、ちょっと待って。ブッフェでそのサービスあったの!」と、あわあわしてしまいました。バースデーガールがいるのに、ビュッフェでそういうサービスはないと思っていたので頼んでないっ!

 

正直にみさとちゃんに「隣見て。バースデーサービスしてもらってる。お誕生日の本人に聞くのアレだけど、今からお願いしたらやっぱり恥ずかしいよね?」と聞いてみました。

「えー!やってほしい、お願いしよ!」とみさとちゃん。いいですね、恥ずかしいから、大丈夫だよと断らない、ハッピーをもらいに行くその姿勢。

スタッフさんを呼んで、お誕生日なのでわたしたちもケーキをお願いしてもいいですかと聞いてみると……。

 

「お客様、ご予約時にそう伺っていたので、もうケーキは用意してあり、出すタイミングを伺っておりました」

わ、わ、わたし、準備してた!?もう大笑いです。

自分で予約の時にそうお願いして、忘れて、また本人の前でお願いするという……。スタッフの方も苦笑い。

©岩田リョウコ

でもそんなハプニングもやはり全部たのしい。大笑いして用意していただいたケーキを食べ、31品+サプライズケーキで35品、完食いたしました。

何事もやりすぎはよくないけれど、こんな楽しいやりすぎなら、年に数回はあってもいいんじゃないかなと思います。とくに笑いとハッピーがその分たくさんついてくるなら。

サウナ&カプセルホテル ウェルビー栄

【住所】愛知県名古屋市中区栄3-13-12
【営業時間】5:00〜24:00 ※最終退館26:00
【公式ページ】https://www.wellbe.co.jp/sakae/

 

Top image: © 岩田リョウコ
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