食を見直すキッカケをくれた、いちばん身近な存在

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

清水みさと

俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。近著に『サウナのぷりンセス』。

りょうこさんへ

 

引っ越しました。内見せずに即決した新居へ。

スタートから大冒険でした。内見ができたのは申し込みから1ヵ月後。引っ越しはそのさらに1ヵ月後。

その間、まだ見てもない部屋のダイニングテーブルを買ったり、ソファを注文したら部屋とサイズが合わなくて泣く泣くキャンセルしたり、ワクワクのせいで、この文明の時代に未開の地を切り拓くような旅をした、2ヵ月間でした。

購入したヴィンテージのダイニングテーブル©清水みさと

そもそもわたしは、「まぁなんとかなるし」とノリと勢いタイプなんですが、茂雄さんは、石橋が割れるまで叩いてもまだ渡らない(でも最終的には何かする)人なのに、なんだか突然、新たなフェーズへと飛び込んできた勇者です。

やっぱり、近くにいる人の影響って受けるんですね。

 

最近、それを身をもって実感することがあって、わたしは子どもの頃から大のお菓子好きで、初めて歯が抜けたのは、2歳の頃、棚の上に隠されたお菓子を取ろうと椅子にのぼって手を伸ばしていたら、真っ逆さまに落ちて歯が抜けたというか、取れました。

小学生の頃書いた詩には、「お菓子は命よりも大切だよ」と書かれてありました。

最後の行に名言が©清水みさと

そこから30歳になるまでもちろんお菓子はやめられず、昼ごはんがお菓子のときもあれば、お菓子の間食もお見事。

結婚式直前の一週間ですら、パフェを週5で食べていました。

やめられなかったパフェ©清水みさと

で、茂雄さんはお菓子を食べません。むしろ好みじゃない。甘いものを食べたい気持ちが全くわからないらしく、小学生の頃食べていたおやつは、お茶漬けで、大好物は魚、味噌汁、納豆付きの定食、しらすと、根っからのオーガニックボーイです。

かく言うわたしは、イタリアンも揚げものも中華も大好き。総じて、太るものが好き。

 

そんなわたしに最近、“革命”が起きました。

焼き魚定食やしらす、キノコをすすんで食べてしまうんです。そもそも、きのこなんて嫌いだったし、見向きもしなかった食べものを自ら欲するようになり、昨日の朝食は味噌汁と白米としらすでした。

今まで芋けんぴとか食べていたのに、30年続いた習慣が突然ころっと変わっちゃった。一番近くにいる人の影響力はすさまじい。

ハマっている塩サバ焼き定食©清水みさと

図らずも食を見直すきっかけを得た32歳は思います、やっぱり健康が一番だと。健康じゃないとサウナに入れないし、食べたいものも食べられない。

スティーブ・ジョブズも言ってました。「食べものは薬のように食べなさい。さもないと、薬を食事のように摂らないといけなくなる」みたいなこと。食べることは自分を大切にすることだと言われたら、そんなの絶対そうしたい。わたしは自分を大事にしたいから。

 

さて、食でこんなだから、性格ないしは生き方なんてもってのほか、身近な人の影響を受けるだろうと思うと、それぞれにとってのいい場所、いい環境に身を置くことはすごく大事だと思う今日この頃です。

わたしは、やさしい人でいたいし、おもしろくて楽しい人でいたい。だから、それを育める、そう居られる場所を常に探している気がしています。いまの居場所の心地いいこと。

本は“紙派”のわたしと“電子派”の茂雄さん。やっぱり紙の本は捨てられない©清水みさと

さて、引っ越し作業なんですが、もう、とっても大変でした。荷物の量といい、家具やお互いの美的センスといい、周りの人たちの助けがなかったらきっと今も終わっていないでしょう……。

すべてを終えた夜、労いの焼き鳥屋さんを予約して、西麻布の「テルマー湯」へ行くと、停電のためまさかの臨時休業。

しかしわたしたち、「えー」とか言いません。

すぐさま、「じゃあわたし、アダイブ行くね」「俺、みなみいくわ」と瞬時にバイバイ。集合は焼き鳥屋さんで。

久しぶりの「アダイブ(アダムアンドイブ)」は、やっぱり港区や異国を感じて、いる人いる人、不思議でいっぱい。逆にわたしも不思議に思われてるのかな。

©清水みさと

サウナ室の壁が竹だということを忘れていて、ベチャッとつけてしまった背中。「アチーーー」と叫んだサウナ室はがらんとしていて、小っ恥ずかしさは蒸発し、不思議の人たちはどこで何をしてるんだろう、と思いを馳せたサウナタイム。しっかり熱くて、しょっぱい汗が大量に吹き出しました。頑張ったんだね、わたし。

「アカスリってどれくらいのペースでやるの?」「わたしは男が変わったらやる。全部むしり取りたいから!次いつかなぁ。」とケラケラ笑うギャルが水風呂横の浴槽にぷかぷかと浮いていて、水風呂なのに間違えて聞き耳を立てちゃったから、体が思ったよりも冷えてしまい、休憩なしでサウナに行く羽目に。あぁ寒かった。

2セット目は、どうか彼女がしばらくアカスリをせずに済むといいなと願いを込めて。相手がいい人だったらだけど。



P.S.
「アウフグース世界大会予選」の審査員、本当にお疲れさまでした。受ける側と審査側では、まったく世界が違ったんだろうなぁと想像します。早く話が聞きたいです。引っ越しとモロ被りで行けなかったけど、随時チェックはしてました。本戦は全出席します。よろしくお願いします。

アダムアンドイブ(adam・eve)

【住所】東京都港区西麻布3-5-5
【営業時間】24時間営業
【公式サイト】https://www.adamandeve.biz/

 

Top image: © 清水みさと
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。