植物性100%のお肉「大豆ミート」は、食生活を見直すキッカケになる

体にも、地球環境にも、ヘルスコンシャスな生き方が見直されるなか、欧米を中心に肉の代用となる「植物性ミート」の需要が急速に高まっています。

なかでもヘルシーで栄養満点と人気の「大豆ミート」。炒め物、揚げ物、煮物とどんな料理にも使えることから、「おいしい」だけでなく「うれしい」要素もたくさん。

そこで、大豆ミートの魅力をあらためてご紹介。なぜ、いま大豆ミートが求められているのか?が見えてくるはず。

大豆ミートってどうやって作るの?

大豆ミートとは?
©2020 NEW STANDARD

その名の通り「大豆」からつくられる大豆ミート。細胞の一部を取り出したラボベースの培養肉とは異なり、植物性たんぱく質を取り出し、繊維状にしてお肉のように見立てたもので、「ソイミート」「ベジミート」「大豆肉」といった呼び名もあります。

インドネシアの大豆発酵食品「テンペ」や、中国の「豆腐干」のように、大豆製品はアジア諸国では古くから愛されてきた食文化のひとつ。

いっぽう「大豆ミート」は1970年代ごろにヴィーガン向けの健康食品として登場。近年では、お肉のような食感や食べ応えに近づける加工技術が進み、代替肉のひとつとして、世界中のヴィーガンやベジタリアンを中心に注目を浴びています。

ヘルシーで栄養満点ってホント?

昔から「畑の肉」と形容されるように、高タンパクで低カロリー。しかもカルシウムやビタミンB群などの栄養も豊富なスーパーフードです。大豆ミートは、加工の段階で油分を圧搾してつくられることから、肉と比較しても糖質の量が少なく、動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸もありません。そして、もちろんコレステロースはゼロ。

さらに、食物繊維や鉄分を豊富に含み、体内で女性ホルモンと似たような働きをすることで注目されるフィトケミカルや大豆イソフラボンも摂れるのため、健康だけでなく、美容を気にする女性たちの強い味方。

ダイエット中でカロリー制限をしていると、「お肉が食べたいっ!」なんて衝動にかられたりしますが、そんなときにも大豆ミートがオススメです。

料理によって使い分ける形状

大豆ミート形状の違い
©2020 NEW STANDARD

大豆ミートには、主に「ミンチ」「ブロック」「フィレ」3つの形状があり、つくる料理に合わせて使い分けることで、より本物のお肉に近い見た目や食感を楽しむことができます。

たとえば、キーマカレーや麻婆豆腐といったひき肉を使う料理には「ミンチ」、酢豚やから揚げには「ブロック」、しょうが焼きや野菜炒めのようなスライス肉を用いるものは「フィレ」といった具合に大豆ミートを用いることで、見た目にはお肉そのものでいながら、いつものメニューがもっとヘルシーに。

種類は3タイプ

大豆ミートの戻しかた
©2020 NEW STANDARD

さらには、「乾燥」「レトルト」「冷凍」とタイプも3種類。

もっとも多く流通している「乾燥タイプ」は、写真のようにぬるま湯やお水で5分〜20分ほど戻し、水気をよく切ってから使います。

ひと昔前までは加圧加熱したこの「乾燥タイプ」が一般的でしたが、近年ではより使い勝手を向上させ、湯戻しや水切りなしで使える「レトルトタイプ」や、冷凍のまま使いたい分だけ加熱調理できる「冷凍タイプ」も登場。こちらも用途によって使い分けが可能です。

人気の背景に「環境への配慮」あり

大豆ミートをはじめ代替肉がこうして注目される理由は、美容や健康への意識からというだけではありません。じつはもうひとつ、現代を生きる私たちに直面する深刻な問題が関係しているのです。

「肉は生産過程で二酸化炭素を大量に排出し、輸送でもエネルギーを使用する。肉の消費を減らすことは、個人ができる温暖化対策の一つである」

2008年に開催された気候変動に関する政府間パネル「Intergovernmental Panel on Climate Change」の議場において、当時の議長ラジェンドラ・パチャウリ氏はこう語り、地球温暖化対策のために肉の消費量を少なくすることを呼びかけました。

環境エネルギー問題の専門家であり、自身もベジタリアンであったパチャウリ氏のメッセージは、メディアを通して多くの人にライフスタイルの転換を意識させるきっかけをつくりました。

途上国の人口爆発や食糧問題への対応として、動物性よりも生産効率の高い「植物性たんぱく質」への注目が世界的に高まってきた昨今、大豆ミート登場の背景には、こうした地球環境への配慮という側面も少なからず存在していているのです。

健康のため、環境のため、動物愛護のため……大豆ミートを選ぶ人の理由はそれぞれ。便利でおいしいお肉の代用品が、この先どう市場拡大していくのか。そこに注目です。

Top image: © 2020 NEW STANDARD

関連する記事

肉まん、あんまんを展開する「井村屋」から、冷凍食品の新商品として大豆ミートを使った「大豆ミートまん」が登場。
食のセレクトショップ「久世福商店」から、大豆ミートを使ったお惣菜「日本全国ごはんのおとも旅」が登場。
「無印良品」は、大豆ミートを使用した商品を店舗およびネットストアで先月28日(水)から発売中。
日進月歩の「代替肉」市場。今年も話題に事欠かない一年でした。
“今がツラい”みなさまを自由にするための12星座占い。元銀座ホステス・開運アドバイザー 藤島佑雪先生が、今週のアナタが「ツラい」と感じること、悩むことにお...
色も食感も本物そっくりにつくられた、香港発、プラントベースの代替肉「オムニミート」。アジア圏での消費を見越して、牛ではなく豚の代替肉を研究開発することで、...
日々の暮らしの中で自然と健康を取り入れることを目指している「タニタカフェ」の有楽町店が、低カロリー、植物性たんぱく質が豊富な「大豆ミート唐揚げ」など人気の...
フランクフルトで開催される世界最大の「食肉産業機械国際見本市(IFFA)」が、次開催となる2022年より、代替肉に門戸を開くことを発表。
「DAIZ」が開発した植物肉「ミラクルミート」を使用した、初の100%植物性の佐世保バーガー「Y's V Burger」が登場。
イギリスで毎年開催される「British Kebab Awards」。テイクアウト部門のNo.1に輝いたのは、ヴィーガンケバブ専門店の「植物性ミートを使っ...
2004年に発売したNYスニーカーショップ「DQM」との名作コラボである「エアマックス90 “ベーコン”」が復刻発売。それを記念し、アメリカの大手食肉加工...
アジア発フードテックの植物性代替肉「オムニポーク(OmniPork)」が、5月18日より一部小売店での販売をスタート。2020年には都内・大手外資系5つ星...
スウェーデンの人気ハンバーガーチェーン「Max Burgers」は、5月末から一部のバーガーのお肉を“植物肉”に変更可能だとしています。自社開発されたもの...
ミートソースのおいしさを引き出すカギは「ひき肉」。ほんの一手間で格段においしくなります。
全国の「IKEA」にて3月29日(日)まで開催中の「ベジ&ミートバーガーフェア」で「プラントベースフード」を使用したハンバーガーが販売されている。
「株式会社コメダ」が、植物ベースのメニューを提供する新ブランド店舗「KOMEDA is □(コメダイズ)」を7月15日より、東京・東銀座にオープン。
「3Dプリンター」を使った「代替肉」の開発がスタート!
いま、スペインで飛ぶように売れている、肉なし「ハモン・セラーノ」。スペインのスタートアップ企業「Rollito Vegano」が、ヴィーガン仕様の生ハム「...
世界初、焼肉用の代替肉「ネクスト焼肉シリーズ」が登場。一般的な焼肉と比べ、脂質は半分以下、タンパク質は約2倍。見た目、食感、風味も本物の肉と見紛うほどの高...
IKEAが、植物由来のミートボールを販売すると発表しました。どんどんと増えていく人口を養うには今生産しているタンパク質だけでは足りないという研究結果を踏ま...

おすすめ記事

「ラムを作ろう、壁ではなく」というタイトルのユニークな動画広告は、オーストラリアのラム肉メーカー「Australian Lamb」が制作したもの。「私たち...
埼玉県、名栗エリアの北欧文化を体験できる施設「Nolla naguri(ノーラ名栗)」が、グランピングエリア開業にともない2021年4月29日(木)にグラ...
米・ニューヨーク市の「ハドソン・リバー・パーク」と「ジャビッツ・センター」が増設されることが分かった。
3月16日、軽井沢にほど近い御代田町に新たなラグジュアリーホテル「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が開業。すでに予約を受付中。
NBAの「ロサンゼルス・レイカーズ」に所属している選手、アンソニー・デイビスが着用し話題となっていた「ナイキ」のサステイナブルな新作バスケットボールシュー...
春本番のその前に、干し野菜をたっぷり仕込んで普段の料理に活かしてみませんか?
「THE NORTH FACE」から、3Dカーボンプレートを搭載したトレランシューズが発売。エネルギー効率を徹底的に意識し、より速さを追求するランナーにぴ...
「Minsord」はドリルではない。重さはわずか500g、服のポケットに簡単に入れられるiPhone並のサイズ感ながら、コリの最大の原因であるねじれた筋膜...
干し野菜の王道「ドライトマト」を使って、自家製「ドライトマトのオイル漬け」をつくってみよう。
英ハンドクラフトメーカー「MijMoj Design Limited」が、オーク(ナラの木)で木製タンブラーを製作。