お肉だけど、お肉じゃない。豚の細胞から作った「人工肉」の試験提供が開始
「代替肉」を取り巻くシーンやビジネスが盛り上がりをみせるなか、動物の細胞から人工培養で食肉を作るアメリカの企業「Mission Barns」が一般人を対象に人工肉の試験提供を実施した。
同社の人工肉の作り方は、豚の細胞を分離した後、まず動物の体温を再現する培養器に設置。そしてお肉の成長に必要なビタミン、糖分、タンパク質などの栄養素を加えることによって、細胞が自然と成長していくのだとか。
しかも、従来の動物は飼育に数ヵ月かかるのに比べて、「Mission Barns」の方法ならたったの数週間で熟成したお肉を作ることが可能。
気になるお味は、ミシュランで星を獲得した16店でシェフを務めた経験をもつThomas Bowman氏に「Taste more like pork fat than pork fat.(本物のポークファットよりポークファットの味がする)」と言わしめるほどだとか。
すでに小規模レストランに安定提供できるほどまでに成長しているという同社の技術。
今年中の正式リリース予定はないとのことだが、「オール人工肉」のレストランが出てくる将来はもうすぐそこなのかもしれない。
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