【亀田製菓】おせんべいでなく「名刺」を作っちゃった!

時は江戸時代──「浮世絵」の発色をよくするために紙の表面にお米をコーティングしていた。こんな話を聞いたことがあるだろうか?

その伝統からインスピレーションを受けて開発されたのが、「kome-kami 浮世絵ホワイト」。以前、TABI LABOでもご紹介させていただいたアレ。

そして、今回……。

「亀田製菓」とコラボ
米菓の副産物を活用

©ペーパル

原料には一般家庭で食べられなくなったお米や、廃棄される災害用備蓄米を使用し、CO2の削減や資源循環に貢献。用紙としても、鮮やかな発色にはっきりとした白さ、耐久性、印刷性を備え、上品なきらめきを放つ。そんな「kome-kami 浮世絵ホワイト」の表面に塗布する素材として、「柿の種」や「ハッピーターン」でおなじみ、「亀田製菓」株式会社の米菓の副産物が活用された。

複数回のテストと試行錯誤を重ね、1ロット(6トン)製造時のCO2排出量を、杉の木約12本が1年間で吸収する量と同等の約104kg削減させることに成功。また、米をパルプと一体化させることで、約328kgのCO2を固定化することができたそうだ。

亀田製菓ではこの用紙を早速活用し、「おこめ名刺」として今年5月下旬から全従業員に配布。米つぶの形がかわいらしく、印刷面は鮮やかな発色と微かなきらめきのある仕上がりとなっているらしい。

サステナへの意識というだけでなく、自社で製造するプロダクトを名刺という形態でも人から人へと届けていく。亀田製菓さん、これはNICEなアイデアだな〜。

Top image: © ペーパル
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。