台湾政府、ペットの写真や名前が刻まれた「身分証」を発行

先月、台湾政府がペットの写真や名前が入った「身分証」の発行をスタートした。

ペットもカードで身分を証明する時代

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自身のペットを公的に“存在証明”するこの取り組み。発行自体は非常にシンプルで、ネット上の管理システムにアクセスして飼い主や個体の情報を登録するだけだそう。これによりマイクロチップ番号やペットの避妊・去勢手術の状態、年齢、狂犬病のワクチン接種記録などを一目で確認できるようになるという。

従来は登録した情報を紙製の登録証にして飼い主に発行していたそうだが、紛失や登録証の破損が目立ったそう。今後はすべての情報をデジタルデータで一括管理ということに。対象は犬と猫のみだが、飼い主からは好評のようだ。

こうした身分証発行の背景には、農業部(農業省)動物保護局が1990年代から進めてきた登録義務化の浸透向上を図りたい思いがあるようだ。はたして、現在7割程度という登録率を身分証発行で一気に上げることができるかどうか。

ちなみに、身分証は主にスマホでの表示を見込んでつくられたようだが、飼い主たちが求めるのはペットの名前や写真が入ったカードとしての身分証のほうだとか。

それにつけても、人間と同じようにカードタイプの身分証発行。カタチだけでもペットがきちんと公的に認められた存在として扱われているような気分になる。こういう取り組み、日本でもやってもらいたいな。

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