才能に嫉妬する……「ぼく脳」初の大規模個展
いま、SNSをザワつかせカルト的な人気を誇るアーティスト「ぼく脳」をご存知だろうか?3文字で感じるこの世界観。尖りすぎている……。
氏の詳細はググってもらうとして、現在「PARCO MUSEUM TOKYO」にて、自身初となる大規模個展「ぼく脳展」が開催中。会期は海の日(7/15)まで。
SNS界のマルジェラ
ぼく脳の“脳内解剖”
この度初めての大規模(?)個展をPARCO MUSEUM TOKYOにて開催させていただくことになりました。ぼく脳展、と銘打っていますが、この展示を見たところでぼく脳のことが解明できるかと言われればおそらくNOですし、むしろぼく脳という存在がさらにわからなくなることでしょう。無料と書いてありますが、僕的には無料ではなく、0円です。0円を支払ってください。気持ちの問題です。
その風貌だけでなく、思考が尖りすぎててもはや何がなんだかさっぱり……。というわけで、作品のいくつかをご覧いただきご自身で個展への期待感を高めてください(丸投げ)。
蛇足とは知りつつも、最後の2カット『ピカソ展』(2017)のみご説明をすると、こう。
パブロ・ピカソの洗礼名と言われているパブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソに使われる「・」の数だけほくろを顔面に描いたぼく脳がただ座っているといったシュールな展作品。
意味不明を通り越し、もはや大喜利の世界。裏の裏まで深読みして、それでも落とし込まれる謎ワールド。うーん、想像するだけムダな気さえしてくる(笑)
Chim↑Pom from Smappa!Groupが
ぼく脳の全貌をえぐり出す!
だが、彼の才能をいち早く見抜き本展でもキュレーターを務めるのが、あのアーティスト・コレクティブ「Chim↑Pom from Smappa!Group」だ。社会問題に全力で介入し型破りな表現で、社会に一石どころか無数の石を投じる彼らが、インフルエンサーのように現象化しつつある「ぼく脳」の全貌をえぐり出す。本人はそうはさせじの姿勢のようだが……。ともあれ、こうなるともう我々とすれば得体の知れないアブナイ“化学反応”を期待してしまうのだから仕方ない。
さて、展示は大型の新作インスタレーション・パフォーマンスに加え、すでに1000点を超える膨大な作品を発表してきたぼく脳の過去作からも一部振り返る内容とのこと。
たぶん、いや絶対に今年もっとも見逃してはいけない展覧会な予感しかない!
『ぼく脳展』
【会期】2024年6月28日(金)〜7月15日(月・祝)
【営業時間】11:00~21:00
※最終日は18:00閉場
※入場は閉場の30分前まで
【場所】渋谷パルコ 4階 PARCO MUSEUM TOKYO
【入湯料】無料(一部展示エリアは有料となります