その才能に嫉妬する。極細黒ペンのみで描き上げた、世界一の「イタズラ書き」
もはや、ここまで来ると単なる“イタズラ書き”なんて言葉では表現できない。マニラを拠点に活動するイラストレーターKerby Rosanesさん(24歳)。0.05〜0.7ミリと、先の太さが異なる数種類の黒ペンだけで、写実と幻想の間を行き来する作品を作り上げていく。
インスタフォロワー44万人
そのクオリティに圧倒される!
彼の代表作のひとつが、このスチームパンクなライオン。雄雄しく鋭い眼光とサイボーグ化された表情が印象的だ。
Rosanesさんは、黒ペンとファインライナー数本を使い分け、独自の“doodle(イタズラ書き)”ワールドを描き上げていく。緻密な作業風景は上の動画からも分かるだろう。
本人にしてみれば、イタズラかもしれない。けれど、この圧倒的なクオリティは瞬く間にSNSを介して拡散。今や44万人を超えるInstagramのフォロワーたちが、彼の新作を楽しみにしている。
「宮崎作品」にインスパイア
日本のアニメにもインスパイアされた彼は、宮﨑駿作品へのトリビュートも数多く描いている。
こちらは、スウェーデン発の腕時計ブランド、ダニエル・ウェリントンとのコラボ企画。さらには、スケートボードのデッキデザインを手がけたり、ドーナツ店のパッケージデザインを担当するなど、Rosanesさんの注目度は急上昇。
こうなるともう、イタズラ書きという認識を持つ人間は誰ひとりいない。にも関わらず、Rosanesさんは“落書きの延長”だと繰り返す。どこまでも謙虚な青年のこれまでの作品をどうぞ。
MOLESKINEシリーズ
細かな描写に思わずため息が出てしまう。
新作「幾何学獣シリーズ」
しびれるような彼の作品は、Tシャツやポスター、スマホケースになって公式サイトから購入できる。
Licensed material used with permission by Kerby Rosanes