グリーンランド氷床が熱波で「大規模融解」

過去30年以内で、およそ3.8兆トン消失していたことが研究で示されたグリーンランド氷床

近年、その融解スピードが大幅に加速していると言われているが、今年は例年を上回る大規模融解が深刻化している。

デンマーク気象研究所によると、グリーンランド北部の気温は、同地の夏の平均気温約2倍となる20度超えを記録。先月28日以降、グリーンランド氷床は1日で約80億トンほど融解していると見積もられており、これも夏の平均ペースの2倍にのぼるということだ。

その氷の融解量は、なんと「米国フロリダ州を約5センチほど水が覆う量」に等しいとのこと。

また、今年1月に発表された論文によれば、現在の融解ペースで氷床が溶け出すと、2100年までに海面が10〜18センチほど上昇するという予測結果も出ているらしい。

今夏、日本でも連日暑い日が続いており、気候変動による影響を感じざるにはいられない。手遅れになる前に、適切な対応をすることが必要だろう。

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