「インドの熱波」は持続可能な開発に悪影響【研究結果】

環境分野に特化した学術雑誌『PLOS Climate』にて、インドの熱波が「持続可能な開発に悪影響を与えている」という旨が記載された論文が公開された。

研究によれば、インドで頻発している熱波によって、経済活動や公衆衛生に対する負担が増大していることが明らかになった。

長期的には、2050年までに熱波は同国に暮らす3億人以上に影響を及ぼし、2100年までに約6億人の生活の質を低下させる恐れがあるとのこと。そして、国土の90%以上が熱波による被害を受ける可能性もあるそうだ。

ちなみに、インドにおける熱波や猛暑を一因とした死者は、1992年以降で2万4000人を超えているのだとか。また、熱波によって大気汚染が悪化し、同国北部の氷河誘拐が進んでいるとのこと。

こうした影響があるにもかかわらず、熱波や猛暑に対する施策は不十分だと研究者たちは述べている。

研究結果は、インド政府にどのような影響を与えるのだろうか? 注目だ。

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