ドクターペッパー、アメリカ炭酸飲料市場で2位に!ついにペプシコーラを抜く
アメリカの炭酸飲料業界のシェアは、長らく1位「コカ・コーラ」、2位「ペプシコーラ」だった。しかし、昨年「ドクターペッパー」がついに2位の座を手にした。
“二強”時代の終焉
米メディア「Beverage Digest」によると、ドクターペッパーは炭酸飲料市場で徐々にシェアを拡大し、2023年に「ペプシコーラ」を抜いて2位に。数値だけを見ると両ブランドとも8.3%だが、あらゆる要素を考慮すると「ドクターペッパー」が上位になるそうだ。
なお、トップは19.2%の「コカ・コーラ」で、依然として2位に大差をつけている。そのほかのブランドを見てみると、「スプライト」が8.1%、「ダイエットコーク」が7.8%との結果に。
同メディアによると、「ドクターペッパー」には勢いが見られる一方、「ペプシコーラ」は衰退の傾向にあるとのこと。両ブランドは現在こそ僅差で競り合っているが、今後その差は広がるかもしれない。
ドクターペッパー躍進のワケ
なぜ、長らく2位の座にいた「ペプシコーラ」を抜くことができたのか。それは、トレンドを反映させたフレーバー展開にあるようだ。
例えば、同ブランドはTikTokで話題になった「ダーティソーダトレンド(ソーダをミルクやクリームなどとミックスすること)」からインスピレーションを得て、「ドクターペッパー ストロベリー&クリーム」や「ドクターペッパー クリーミーココナッツ」などを販売。これが功を奏し、消費者の心を掴んだという。
そうした動きに対し「ペプシコ」は、食品事業やノンシュガードリンクに注力しているため、炭酸飲料市場で失速したと見られている。結果、「ドクターペッパー」に2位の座を明け渡すことになったよう。
アメリカ南部で生まれ、長年かけて全米にシェアを拡大してきた「ドクターペッパー」。絶対的王者「コカ・コーラ」の牙城を崩す日も、そう遠くはないのかもしれない。