「結婚を専攻」する学部:中国で新設も、ネット民から的確すぎる批判の嵐

東京都が独自のマッチングサービスを提供したり、岸田首相が「異次元の少子化対策」を表明したりなど、婚姻率・出生率の低下を抑止するためにさまざまな対策が講じられている。

いっぽう、中国では“大学”を通じて婚姻率の上昇を図っているようだ。

「結婚を専攻」する新学部

中国「China Civil Affairs University(民政職業大学)」は、婚姻サービスを専攻する学部課程を新設。「Marriage Services and Management(結婚サービスと管理)」と呼ばれるプログラムで、結婚に関する産業と文化を発展させる専門家の育成が目的らしい。

本学部を設置した背景にあるのは、中国における婚姻率の低下。独身の人が増加し、人口が減少している現状を受け、結婚に関する学位プログラムの新設を決めたという。同学部では、「家族カウンセリング」「高級ウェディングプランニング」「マッチングサービスの開発」などを学べるようだ。中国のタブロイド『環球時報』によると、本学部を通じて学生や大衆に中国のポジティブな結婚と、家族文化を再認識してもらうのが狙いだとか。

問題は「失業率の上昇」にあり

婚姻サービスを専攻する学部の新設に対し、SNSでは非難の声が多く見られ、SNS「微博(Weibo)」には、以下のようなコメントが投稿されたという。

「国営の結婚相談所がオープンするのか」
「この学部を選んだら、卒業後には失業が待っている」
「結婚業界は衰退しているんじゃない。もう終わっているんだ」

中国の多くの若者が結婚を避ける主な理由は、失業率の上昇にあるとされている。今回の学部新設は、中国国民の望む形ではないのかもしれない。ちなみに、新学部は全国12の省から70人の新入生を募集するとのこと。果たして、どれくらいの応募が集まるのだろうか?

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