2016年8月に「無料の小学校」を開校!ザッカーバーグが教育に本気すぎる・・・
2015年12月、マーク・ザッカーバーグの第一子誕生に合わせて発表された、450億ドル(約5兆5,000億円)の慈善事業団体への寄付。ケタ違いの金額ばかりに、つい目が行きがちですが、彼の“Big Gift”は、学校教育の現場を変えようとしています。
教育現場のネット環境改善
ザッカーバーグ24億円を寄付!
Today Priscilla and I are giving $20 million to continue our support of Education Super Highway to help them connect all...
Posted by Mark Zuckerberg on 2015年11月19日
まずは、2015年11月のFacebookコメントに遡って、父となったザッカーバーグがいま目指そうとしているプロジェクトに注目していきましょう。
「私と妻プリシラは、『Education Super Highway』への継続支援のため、2,000万ドルの寄付をしました。これは、アメリカ公立学校の教育現場において、高速で信頼できるインターネット環境を整備するための資金です。私をフォローしていくれている皆さんはすでにお分かりの通り、学校教育でのインターネット環境は、個々のスキルアップや、パーソナライズド・ラーニングに大きな可能性を秘めています。今日、ほとんどの公立学校においてインターネット環境は整っているんです。でも、その半数近くが高速ブロードバンド接続がなされていない…。そこに問題があるんです現状、ほとんどの学生たちには、興味ある分野を好きな場所で、好きなようにカスタマイズされた、学習プログラムを用いて勉強できる訳ではありません。それは同時に、教師たちも多くのリソースにアクセスできていないことを示唆しているのです全米中のすべての教室が、高速インターネットにアクセスできなきゃ。オバマ大統領も推奨し、多くの企業が協力してくれるおかげでEducation Super Highwayは、素晴らしい進歩を見せ始めています。近い将来、私たちはすべての世界とつながり、パーソナライズドされた学習プログラムをすべての学生たちに提供することができるはず。私は、そこに焦点をあて続けていきます」
すべての子どもたちに
高速で信頼性の高い
インターネット環境を
米国立教育統計センターが実施した調査によると、公立学校の約93%で、教室にインターネット接続する環境が設置されていることが判明。しかし、生徒が個々の学習のためにそれらを使っていると回答したのは約72%に留まっています。
ザッカーバーグは、その原因が「インターネット環境の速度にある」と説き、ネットアクセスをアップグレードする手段として、今回の大規模寄付を決断したようです。
2013年より、継続的に支援を行ってきたのが、非営利団体「Education Super Highway」。幼稚園の年長から始まり、高校を卒業するまでの12年間を一貫教育(K12)で実施する、公立学校へのインターネット環境改善と、デジタル学習の推進に向けて取り組んでいる団体です。
2016年8月開校予定
授業料タダの小学校
ザッカーバーグ夫妻は2010年ごろより、教育機関への慈善活動に取り組んできました。彼らが長年、注力を寄せてきたのはデジタル教育ツール開発による、パーソナライズド・ラーニングの普及でした。
教育の多様性を広げ、子どもたちの可能性を広げる…。それには、学校教育の現場で容易にインターネット接続が必要となる。そのための施策のひとつが、Education Super Highwayへの寄付にも表れているのではないでしょうか?
また、「Mashable」の情報によれば、夫妻は地域、医療、学校が連携した低所得者層向けの小学校「The Primaly School」を設立。2016年8月開校に向けて調整中のようです。
世界中をSNSでつなげたザッカーバーグ。彼の関心事はいま、学校教育の現場から、子どもたちを世界へとつなげていくことなのかもしれませんね。
Top Photo by Justin Sullivan/Getty Images News/Getty Images
Reference:Social Times , Education Super Highway , Mashable