日本は400万円以上!ドイツの大学が、授業料を全て「タダ」に

ドイツから驚きのニュースが飛び込んできた。

大学の授業料がすべて無料に!

なんとも思い切った政策に思えるが、ドイツでは2000年代まで公立大学に限っていえば授業料は無料だった経緯がある。それ以降もせいぜい年間約15万円程度が授業料の相場だったと言うから、無料化は案外自然な流れだったのかもしれない。
そもそも国全体の教育レベルを上げるという意味では、無料化は理にかなってもいる。

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■日本の学費は年間約100万円!?

ちなみに日本の大学の授業料は、公立私立、学部などによってかなり開きがあるものの、世界的に見てもかなり高い部類に入る。
例えば文部科学省による調査では、平成24年度の私立大学文科系学部の平均授業料は約74万円。入学金や設備費などがかかる初年度には別途約40万円がかかるので、1年生にいたっては年間100万以上の学費がかかる計算となる。
諸々事情が違うとはいえ、同じ先進国である日本で100万円のものが、ドイツではタダなわけで、この差はかなり大きい(&うらやましい!)。

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■アメリカ&イギリスでも学費は高騰中

では、この授業料無料という動きが先進国の間では常識かというと、そうでもないようだ。
例えば、アメリカでも年々大学の学費は高騰を続けており、州立大学でも年間平均約90万円がかかるとされている(ただし、アメリカの場合、大学によって開きが大きいため、あくまで目安の金額だ)。なかには、卒業後も学費のローン支払いに悩まされる人も多いとか。
同じくイギリスも大学の学費は高騰傾向にあり。2012年には大学の授業料がそれまでの3倍になったというニュースもあった。

■授業料無料化は正義なのか?

ここまでの流れでは、ドイツ万歳となってしまうが、コトはそう簡単ではないようだ。
前述の通り、家庭の経済状況に限らず高等教育を受けることができる社会は、国全体の教育レベル底上げというメリットがある。しかし、いくらタダでも肝心の中身が伴っていなければ意味がないわけで、実際ドイツの大学のなかには、運営が厳しいところもチラホラあるようだ。予算を削減された大学では、教授陣の質低下や設備投資が難しくなる。

ただただ金額だけを見て、短絡的に考えるような問題ではないが、現役大学生やその親たちからすると、やはりうらやましい話ではある。

Reference : topuniversitie.com , scholars for dev

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