スタバが、米従業員の「オンライン大学授業料」を全額負担すると発表!
経済的な理由で、卒業できずに大学を去ってしまう学生が多いアメリカで、画期的なプログラムが発表された。
世界最大の米コーヒー店チェーン・スターバックスが、アリゾナ州立大学のオンラインコースを履修したい従業員の、授業料を全額負担すると発表した。
スタバと提携しているアリゾナ州立大学では、教育、小売マネジメント、電気工学、といった40種類以上のコースを履修できる。4年間のオンラインコースでは、平均で6万ドル(約700万円)ほどかかるとか。
以前までは、学費の一部を支援していたのだが、今回の発表から、全額を負担するという。なお、このプログラム対象者は、週に20時間以上働いているアメリカ国内スタッフに限る。
Twitterでは、従業員のモチベーションをあげるための施策としても注目されている。
スターバックスのCEO、ハワード・シュルツ氏は資料の中で、
「アメリカンドリームをつかむチャンスは誰にでも与えられるべきだ。しかし、金額などの理由で大学にいけない学生もいたり、債務に悩まされたりする学生もいる。」
と説明し、お金に悩まされることなく教育を受けられるような土台をつくりたいと語っている。
今回の発表には賞賛のメッセージも多く集まっている一方で、「学生の授業料のために、コーヒーにお金を払うのは嫌だ」「経営的に大丈夫なのか?」と賛否両論の声も上がっている。
ハワード・シュルツ氏は、
これは支出ではなく、投資なんです。そして何回も言っていますが、私たちは美味しいコーヒーを出す会社ではなく、コーヒーを気持ち良く飲む空間を提供している会社なのです。だから、人は非常に大事なのです。
と語る。
なお、従業員2万5000人以上を支援するために、2025年までには最大で2億5,000万ドル(約300億円)を拠出する見通しだという。
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