世界には、日本よりも深刻な「人口減少」に陥る国が数多く存在した…
去る2022年11月、世界の人口は80億人を突破した。しかし、人口の増減は国ごとに大きく分かれているようだ。
世界の40ヵ国で人口減少
将来的にはさらに多くの国々も…
アメリカの「中央情報局(CIA)」が世界236の国と地域を分析した結果、40ヵ国で人口が減少していることが判明。なかには、年に1%以上のペースで減少している国もあるという。
人口の減少が特に顕著なのはクック諸島で、年に2.24%のペースで減っているとのこと。ほかには、アメリカ領サモアやプエルトリコ、ラトビア、ポーランド、ルーマニアなどでも人口が急速に減少しているそう。急激な人口減少の理由として挙げられるのは、持続的な出生率の低下や集中的な転出。この傾向は、特に東南ヨーロッパや東ヨーロッパ、東アジアなどで見られる。
ちなみに、以下の地図は人口が増加している国を赤、減少している国を青で表している。言うまでもなく、日本は青に分類されている。
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ロシアも青で表示されており、その原因は出生率の低下や死亡率の上昇、国民の健康状態の悪化だそう。また、ウクライナ侵攻により死亡・負傷するロシア人の増加も影響していると考えられるという。
調査によると、世界の人口増加は継続的に減速し続け、将来的により多くの国が人口減少に直面するとの見方も。「世界人口は今後100億人に達する」と予測されているが、もしかしたら真逆のシナリオもあり得るのかもしれない。
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