【未来型エコ】ボタン1つで洗剤チャージ! 進化系リフィルサービスに注目

サステナビリティが叫ばれるなか、「エコな暮らし」への意識が高まっている。とくにゴミ問題への関心は高く、プラスチック削減に貢献できる「詰め替え」商品を選ぶ人も多い。しかし、実際のところ、使い慣れない詰め替え商品に抵抗を感じたり、面倒くささを感じたりする人も少なくないのではないだろうか。

そんな消費者の“本音”と“地球への優しさ”を両立させる革新的なサービスが、いよいよ日本に上陸する。ナチュラルホーム&ボディケアブランド「ecostore(エコストア)」を展開する「株式会社ecostore JAPAN」が、自動洗剤充填機システム「ecofill(エコフィル)」をアトレ恵比寿店で導入開始すると発表した。

ボタン1つで洗剤チャージ

エコフィルは、欧州で革新的なパッケージング技術を誇る「SmartSeal社」、エコストア本社である「ecostore Company Limited」との3社協業により実現した、日本初の試みだ(※工場用自動洗剤充てん機を除く)

従来の量り売りステーションでは、スタッフのサポートが必要な場面や、液だれや計量の手間など、ユーザー側にも多少の負担があった。しかし、エコフィルは利用者自身が専用パックをセットし、画面操作をするだけで自動で洗剤が充填される仕組み。

Instagram / ecostore.jp

「詰め替え」の概念を覆す
スタイリッシュさと楽しさ

©株式会社マッシュホールディングス

エコストアは、1997年からニュージーランドで容器を持参し中身だけを購入する洗剤の量り売りサービス「リフィルステーション」を開始し、日本では2016年から導入、現在60ヵ所以上で展開している。しかし、さらなる量り売り文化促進のため、人的リソースや設置場所の制限といった課題解決を目指し、今回のエコフィル導入に至った。

注目すべきは、エコフィルで使用する専用パックのデザイン性だ。繰り返し使用できる丈夫な素材を採用しているだけでなく、シンプルながらも洗練されたデザインは、生活感を感じさせない。むしろ、おしゃれなインテリアの一部として、部屋に置くことさえ楽しみになるだろう。

「エコ活動」が目に見える成果に

環境問題への意識が高まるいっぽうで、「自分1人が行動しても意味がない」と感じてしまうことはないだろうか。エコフィルは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステム「RFID技術」を活用し、専用パックのリフィル回数や削減できたプラスチックの量を可視化する仕組みを導入している。

たとえば、エコフィル専用パック(約23g)は、エコストアのボトル(約58g)と比べて約35gのプラスチック削減になる(自社ランドリーリキッド500mLボトル重量比較)。さらに、同社調べによると、仮に5回使用する場合は、ボトルを5回購入するよりも、プラスチックを267g削減できるという。

毎日の何気ない行動が、環境保護に繋がる実感を得られることは、エコ活動を継続するモチベーションに繋がるだろう。

未来のスタンダードは
サステナブルでスマートに

エコフィル導入により、従来のボトル商品を購入するよりも、お得に商品を購入できるようになる点も見逃せない。

たとえば、ファブリックソフナー<シトラス>の場合、通常商品500mL:880円/1L : 1540円のところ、エコフィル利用時は500mL:660円(パック込825円)/ 1L : 1320円(1,485円)で購入可能(専用パック単品:165円)。環境にもそして家計にも優しい、いことづくめのサービスと言えるだろう。

エコストアは、将来的にエコフィル導入店舗を拡大し、2025年夏頃には100店舗での導入を目指している。また、現行のリフィルステーションも継続し、量り売りやリフィルといった文化をより身近なものにしていきたいと目線が高い。

エコフィルは、単なる詰め替えサービスの枠を超え、私たちのライフスタイルそのものを変えていく可能性を秘めている。便利さと環境配慮を両立させ、持続可能な社会の実現に向けて、新たな一歩を踏み出す試みに注目したい。

👀GenZ's Eye👀

ecostoreのSNSにも「動物実験反対なのでエコフィルがもっと普及してほしい」「無香料が嬉しい」など、洗剤自体に対しての称賛コメントも多く寄せられている。

モノだけじゃなく、「どう売るか」というコト消費を強く感じる。サステイナブルな商品のパッケージはシンプルなものが多く、生活感は薄く誰の生活にも馴染みやすい一方で、個人的には単純な印象も抱くので、思わずパケ買いしてしまうような強さがあってもいいなと思う。アートコラボとか。

Top image: © 株式会社マッシュホールディングス
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