水道と直結、アサヒ飲料が次世代ウォーターサーバー「WATER BASE」開発

ペットボトル飲料の値上げや環境問題への意識の高まりを受け、近年ウォーターサーバー市場は拡大を続けている。

なかでも、あのアサヒ飲料が開発を手がけたウォーターサーバーが登場し、注目を集めている。

Z世代のインサイトを掴め
3つのモヤモヤを解決

「アサヒ飲料株式会社」が新たに開発した「WATER BASE」は、水道直結型を採用した、サブスクリプション型のウォーターサーバーだ。「食品新聞」によると、開発の背景にはZ世代の消費行動や価値観の変化があるという。

第一に、従来のウォーターサーバーに挙げられる「ボトル交換の手間」や「衛生面への不安」を払拭。水道直結型にすることでボトル交換を不要にし、衛生面への不安を解消している。

第二に、健康や美容への意識が高いZ世代にとって、日々の水分摂取量を把握することは重要だ。しかし、同社が実施したZ世代を対象とした調査では「目標を決めても、どれくらい飲んだかわからない」という悩みがあった。そこで、専用アプリと連携し、飲用量を可視化する機能を搭載することで、この悩みを解決する。

そして第三に、価格設定だ。月額料金は税抜1000円から1500円を予定しており、これは、最近のペットボトル飲料の値上げを考慮すると、かなり経済的と言えるだろう。

パーソナライズで「水」の可能性を拡張

「WATER BASE」の魅力は、先に述べた機能性だけに留まらない。同社の未来創造本部CSV戦略部Sustainable Drinks推進特任部長である鈴木学氏は「推奨量や目標に対する不足量がわかるサービスは国内初」と述べ、その革新性を強調する。

さらに、同社には「カルピス」や「Fruits Presso(フルーツプレッソ)」といった、人気の希釈飲料ブランドがある。「WATER BASE」は、将来的にこれらのブランドと連携し、濃縮飲料やフレーバーといった機能を付加することで、さらなる顧客体験の向上を図っていくことも視野に入れているという。

「WATER BASE」は、単なるウォーターサーバーの枠を超え、一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、新しい飲料体験を提供する。環境意識の高まりや健康志向など、現代社会のニーズを捉え、進化し続ける「WATER BASE」から、今後も目が離せない。

Top image: © アサヒ飲料株式会社
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