【楳図かずお&伊藤潤二】ジャパニーズホラーと「伝統工芸」恐怖の融合
静寂の和室に、不気味な笑みを浮かべた少女の絵が飾られた掛軸。背筋を冷たいものが走り抜けるような、恐怖を感じさせるその絵は、しかし同時に、奇妙な魅力を放っている……。
これは単なるホラーアートではない。日本が世界に誇るホラー漫画家楳図かずおと伊藤潤二の作品を、日本の伝統工芸である「掛軸」と融合させた新感覚のアート作品。
世界よ、これが
ジャパニーズホラーアートだ!
「大日本印刷株式会社(DNP)」のクリエイター共創サービス「FUN'S PROJECT」は、ジャパニーズホラーの魅力を国内外に発信する新たな取り組みとして、楳図かずおと伊藤潤二両氏の作品を用いた様々な商品の販売を開始した。
ラインナップには、作品の世界観を緻密に再現したミニ掛軸や刺繍アート、メタルグラフィアートなど、従来の漫画の枠を超えた、アート性の高いアイテムが揃っている。
静かなる恐怖
「ジャパニーズホラー」の世界進出
近年、日本のホラーコンテンツは、その独自の世界観で海外でも高い評価を得ている。ハリウッドでリメイクされ大ヒットを記録した映画『リング』(1998)や『呪怨』(2002)にはじまり、Netflixで配信中のアニメ『闇芝居』や『エクセプション』など、その勢いはとどまることを知らない。
では、なぜジャパニーズホラーは、国境や文化を超えて多くの人々を魅了するのか? それは、直接的な暴力やグロテスクな表現ではなく、静けさの中に潜む「見えない恐怖」を描いているからだろう。じっとりとした空気感、不気味な音響効果、そして“そこにいるかもしれない”という不安感。ジャパニーズホラーは、人間の深層心理に訴えかけることで、じわじわと、しかし確実に恐怖を植え付ける。
伝統工芸とホラーの異色コラボ
今回、FUN'S PROJECTが販売する商品は、ジャパニーズホラーの世界観を、日本の伝統工芸である「掛軸」と融合させた点で、極めて斬新な試みと言えるだろう。古くから受け継がれてきた技術と、現代のポップカルチャーを融合させることで、これまでにない新しい価値を創造している。
今回販売されるミニ掛軸は、どれも掛軸職人による手仕事。おどろおどろしさのなかに、どこか厳粛な雰囲気も漂わせるその佇まいは、まさにジャパニーズホラーの世界観を体現していると言えよう。
海外では近年、日本の伝統的な刺青をモチーフとしたタトゥー「Japanese Tattoo」が人気を集めているそうだ。FUN'S PROJECTが仕掛ける今回の商品は、こうした流れにも通じる、日本文化の新たな魅力発信の形と言えるかもしれない。
ミニ掛軸(全8種)
価格:1万6800円(税込)
ギャーッて叫ぶゲーム ‐はぁって言うゲーム×楳図かずおEDITION‐
【価格】2200円(税込)
シリーズ累計100万部の販売実績を誇る『はぁって言うゲーム』(ゲームデザイン:米光一成、発行元:株式会社幻冬舎)とのコラボレーション商品
GHOST SNAP-JUNJI ITO EDITION-
【価格】3300円(税込)
ゲームデザインチームYUTRIO制作のオリジナルボードゲームとのコラボレーション商品
あなたの部屋にも「恐怖」を
ジャパニーズホラーの世界観を、アート作品やゲームといった多様な形で楽しめる今回の取り組み。作品の世界観にどっぷりと浸るもよし、新感覚のホラー体験を求める人にもオススメ。もしかしたら、あなたの部屋にも「何か」が「いる」かもしれない……?
『FUN'S PROJECT』
【公式オンラインストア】https://funs-mall.com/