【恐怖を数値化】いま、「最も恐ろしいホラー映画」が判明
深夜、布団の中で背筋が凍りつくような恐怖体験を求めているあなたへ。ホラー映画の好みは十人十色だが、最新の科学的見地から「史上もっとも怖い」といわれる作品を知りたくないだろうか?
英国の比較サイトが実施したとある調査では、ホラー映画視聴中における観客の心拍数を分析。科学的に証明された"最恐"ホラー映画とは……?
心拍数が暴く
恐怖度96%を記録した映画
「Euro news」によると、イギリスの価格比較サイト「Moneysupermarket」が行った調査「Science of Scare Project」において、ホラー映画視聴中の平均心拍数や心拍変動を測定し、恐怖度を数値化。
4度目となる今年の調査で栄えある1位に輝いたのは、2012年に公開されたスコット・デリクソン監督『フッテージ(原題:シニスター)』だ。調査によると、その恐怖スコアは100点満点中、96点。同作視聴中の平均心拍数は86BPMに達し、安静時の64BPMと比較して約34%の上昇率を記録。もっとも恐ろしいシーンでは、なんと131BPMまで急上昇したという。
同作品は2020年の調査でもランキング1位を飾っていたものの、翌年の調査で『HOST』にトップの座を奪われることに。しかし、なんとも言えない沈むような感覚により、今回再び1位に返り咲いたとのこと。
ちなみに、トップ5を紹介すると以下のランキング。3位の『スキナマリンク』は25年2月21日より、全国ロードショーを予定している話題作だ。
1位:『フッテージ(原題「SINISTER)』
2位:『ズーム/見えない参加者(原題「HOST」)』
3位:『スキナマリンク』
4位:『インシディアス』
5位:『死霊館(原題「The Conjuring」)』
「恐怖」の感じ方は人それぞれ?
名作ホラーが問いかけるもの
心拍数データは、ホラー映画がもつ生理的な影響力を示す興味深い指標と言えるだろう。しかし、恐怖はあくまでも主観的な感情であり、数値化できるものではないという意見も。たとえば『サイコ』(1960年)や『ジョーズ』(1975年)といった名作映画も、今回のランキングに名を連ねている。これらの作品が長年に渡り愛され続ける理由は、単に「怖い」という枠を超えた、人間の深層心理や社会風刺といった奥深さにあるのではないだろうか。
また、近年注目を集めている「サイコスリラー」というジャンルも、心拍数だけでは測れない恐怖を提示している。巧妙な心理描写や伏線によって、観る者をじわじわと不安に陥れる作品は、直接的な恐怖表現を用いなくても強烈な恐怖体験をもたらす。
あなたにとっての「最恐」映画を見つけ出せ
「The Science of Scare Project」や近年のホラー映画のトレンドを踏まえ、あらためて「恐怖」について考えてみたい。それは、心拍数を上げるような直接的な刺激なのか、それとも精神を蝕むような静かな恐怖なのか……。
ランキング上位の作品はもちろんのこと、今まで敬遠していたジャンルにも挑戦してみていただきたい。あなたにとっての"最恐映画"との出会いが、きっとそこにあるはずだ。
👀GenZ's Eye👀
数あるホラー映画のなかでも特に好きなのは、サイコスリラー系。『シャイニング』や『ゲット・アウト』なんて最高に痺れる。何処となく芸術性があり、品のあるホラーに惹かれるのだろうか。しかしそんな自分も、時にジャンクなハンバーガーを頬張るような気持ちで、手に汗握るぶっ飛びホラーを観てしまう。研究結果に基づいた最恐ホラーたちなんてまさに、“ギットギト”で最高。
秋の夜長、コーラを片手に室内肝試しなんてのも悪くないのでは?