タイムレスでジェンダーレスな伝統工芸。山形鋳物の「鉄の風鈴」

夏を感じる方法は、いろいろだ。

花火大会がなくたって、海やプールで泳げなくたって、この音を味わうことでだって、夏を感じることはできるよ。

それは、「風鈴の音」。

日本の夏の風物詩、風鈴は、かつて中国から伝わった青銅製のものが起源とされていて、よくないものを運んでくる強い風から身を守る「邪気除け・魔除け」として飾られていたとの説もあるんだとか。

今では銅や鉄、ガラスや真鍮、陶器などさまざまな素材のものが作られているだけじゃなく、世代を超えて楽しむことができるユニークなデザインのものもたくさん。奏でる音が自然な涼をくれる、とっておきの風鈴をご紹介します。

誰にだって合う。
そしていつの時代も選ばれる

©2020 NEW STANDARD

じつは風鈴の中では、子どもの頃から家にあって一番馴染みが深かったのが、「鉄」でできた風鈴だった。だからその音色はリラックス効果抜群で、5分も聞けばどこでもお昼寝できてしまうくらい。

それからこれはあくまで個人的なイメージの話だけれど、「そうめんを食べる時に一番合う」と思っているのが「鉄」の風鈴の音色だ。硬派で、透き通っていて、抜群の安定感。

このチリンチリンという音色の中で、ミョウガと、ワサビぐらいのシンプルな具を入れたつゆに浸したそうめん(もちろん細麺に限る)をズズズズーっと吸いこむ素晴らしさよ。(ちなみにスイカとトウモロコシを食べる時は「ガラス」の風鈴の音色が合うと思っている)。

©2020 NEW STANDARD

この鉄の置き型風鈴は、950年以上もの歴史を持つ山形鋳物製。

山形鋳物は「薄肉美麗」と呼ばれる伝統的な薄肉鋳物の製造技術と肌の美しさに定評があり、風鈴を手がける鋳心ノ工房では、「伝統工芸は本来は決して保守的なものではなく、その時代においては極めて革新的な、ハードとソフトを合わせ持ったもの」と考えて、その伝統美を現代の生活様式に提案しているんだとか。

確かにこの風鈴は、「スタイリッシュだなぁ」の一言では片付けられない。

伝統に裏付けされた美しさを持ちつつ、年代や性別などの線引きのようなものを感じさせないところが、今の世の中の価値観にとてもフィットしそうな気がする。

シンプルなインテリアでまとめられたおうちでも、違和感なく迎えられそうだし、下の台は小物が入れられるトレイになっているので、玄関先に置いてここに鍵を入れるようにすれば、カギの出し入れで短冊に手が触れ、風鈴が鳴るという楽しみ方もできる。

黒のほか、青、緑、茶、黄、の5色展開。

山形鋳物の「鉄の吊り風鈴・三角」は、税込5,500円。鋳心ノ工房(ちゅうしんこうぼう)のオンラインショップなどで購入できます。

【ちょっと聴いてみる👇】

Top image: © 2020 NEW STANDARD

ニュースレターに登録した人の中から
抽選で風鈴プレゼント!

※キャンペーンの締め切りは
2020年8月31日(月)23:59です

関連する記事

秋を知らせる鈴虫の声にも似ているとして、昔はその音を聞きながら暑い夏を乗り切ったとも言われている「風鈴」。中でも、音色もインテリアとしての見た目も楽しめる...
デザインにもこだわった今年イチオシの風鈴を、音も合わせて紹介。第一弾は富山・高岡鋳物の真鍮製「雪だるま風鈴」。ガラスのものとも違う、陶器のものとも違う、そ...
デザインにもこだわった今年イチオシの風鈴を、音も合わせて紹介。第三弾は、「金鳥」と「中川政七商店」がコラボし、江戸風鈴の老舗「篠原風鈴本舗」が手がけた「金...
デザインにもこだわったイチオシの風鈴を、音動画も合わせて紹介。第七弾は、愛すべき定番、江戸風鈴。老舗・篠原風鈴本舗の手がけるちょっと変わったひょうたん型の...
超高性能で、かつカッコよくキマるアウトドアグローブ「TAKI BE GLOVE」が「Makuake」に登場。
デザインにもこだわった今年イチオシの風鈴を、音も合わせて紹介。第四弾は、まるでたんぽぽの綿毛のような見た目の「置き型風鈴」。かわいい見た目もさることながら...
ディズニーキャラクターと京都の伝統工芸が異色のコラボ。「ディズニー/京都伝統工芸シリーズ」展示会で2月16〜23日に鑑賞できる。オンラインショップでの作品...
京都の竹工芸職人、小倉智恵美さんが手がけるのは、代々伝わる「竹籠」の技術を活かして作られた「Kyoto Basketry Accesory Series」...
デザインにもこだわった今年イチオシの風鈴を、音も合わせて紹介。第二弾は千葉・九十九里の工房で作られる「虹色風鈴」。ロマンチックな見た目は、ガラスに施された...
キャッシュレス化進んでいるといわれる中国ですが、先日、旅行で訪れたところその普及度合いは想像以上でした。例えば、スーパーはもちろん、露店や市場でもキャッシ...
「Amazon.com」の創業者であるJeffrey Preston Bezos(ジェフリー・プレストン・ベゾス)が設立した航空宇宙企業「Blue Ori...
日本の美しい伝統工芸品を通して、「暮らしを楽しく美しく演出したい」という想いから、「銀座 蔦屋書店」は「暮らしを彩る江戸切子・ガラス工芸フェア」を開催。
デザインにもこだわった今年イチオシの風鈴を、音も合わせて紹介。第五弾は、琉球ガラスで沖縄の海をイメージして作られた「海風風鈴」。鳴らしの部分にサンゴを使用...
山形県酒田市にある楯の川酒造がつくっているお酒「ヨー子」は、「楯野川 純米大吟醸酒」と、鳥海山麓の牧場から届いた「ヨーグルト」をブレンドしたお酒。“週末だ...
お湯を注ぐとグラスのなかにキレイな花が咲く。中国「工芸茶(造形茶)」のご紹介。
フランスの老舗鋳物ホーロー鍋メーカー「STAUB(ストウブ)」より「ヴィンテージフライパン」が復刻発売。
京都の伝統工芸・西陣織を使ったマスクを「renacnatta」が先週24日から販売。ポリエステルの糸で織られ、絹の西陣織より扱いやすい生地は水や摩擦に強い...
中国・広州に劇場を建設予定とのことで、ロンドンに本拠を置くSteven Chilton Architects(SCA)が「Puzzle Ball Thea...
兵庫県西播磨の伝統工芸「藍染、草木染め」を施したジャパンメイドのエコラップが登場。
アメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、伝統工芸品分野で異例の1400万円の調達に成功した「Haori Cup」を紹介。軽くて...
かき氷屋さん「瀬戸内ひだまりかき氷」の店長(鷺沼店)にして、話題のロックバンド「ねこね、こねこね。」のメンバーという異色のプロフィールを持つ、むらまつえり...
カナダとオランダは、両国間の空の移動でパスポートをペーパーレス化する取り組みを発表。年内に試験を行い、2020年をめどにペーペーレスフライトの実現を目指す。
チェコにできたキャッシュレスマーケット。クラフトビールからアパレルショップまで様々なものが売られています。
様々なカルチャーを紹介している「Mamahuhu」による動画では、中国のキャッシュレス社会がありのままに映されている。そこにはカードを使っている様子などな...
「あけがらし」は、山形県長井市の老舗醸造所の「山一醤油」の女性だけに製法が伝わる、秘伝の食べ物。かつては男衆に見つからないよう、みなが寝静まった深夜に一族...
ふたを開けた瞬間ワインの香りが楽しめる、大人味のプリンが登場。
ミズノが昨年発売した、日本古来の履物である雪駄の形状の原型を留めながらも最新の技術によって履き心地を大きく向上させたモデル「SETTA C/6(セッタ シ...
夏休み最後にオススメのイベント、ファッションデザイナー・コシノジュンコ氏プロデュースによる「浜離宮大江戸文化芸術祭 2019」が、東京・浜離宮恩...
クレジットカード、免許証、交通系ICカードなどのカード類とレシートのみが入る特殊な財布が登場。キャッシュレス派にとってありがたい新たなスマート財布。
性別におけるファッションの垣根の撤廃が、さらに加速した2020年。『TABI LABO』で紹介したユニセックスなウェアをあらためて振り返ろう。