伝統工芸「千鳥うちわ」の新しい後継者に選ばれたのは……?
伝統工芸と福祉をつなぐ「伝福連携活動」を知っているだろうか?
これは、希少な伝統工芸を障がい特性、もとい職人資質に恵まれた若者とともに伝承していくプロジェクトだ。
そして、その一環で制作された江戸仕立ての「千鳥うちわ」が、5月1日より渋谷区役所に展示されている。
©クリエイティブ・シェルパ
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千鳥うちわのルーツは南北朝時代にさかのぼる。明から倭寇が持ち帰り、宮廷貴族から庶民へ広まったんだそう。
約630年以上にわたって長らく歴史を紡いできたものの、現役の職人は関東でたったひとりに……。
ということで、文化を絶やしてしまわないよう、まずは運営団体である「クリエイティブ・シェルパ」のスタッフが直々に技術を習得。
障がい特性のある人が取り組みやすいよう、パーツごとに分業制の仕組みを構築し、団体一丸となって作り上げていった。
そんな製造工程をまとめたパネルも、作品と併せて展示されている。
近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみて。
なお、YouTubeにも紹介動画がアップされている。
Top image: © クリエイティブ・シェルパ