「もう既製品には戻れない」 カインズが仕掛ける、DIY家具の新潮流

「部屋の雰囲気をガラリと変えたいけど、ありきたりな家具は置きたくない」。そんな悩みを抱えている人は少なくないだろう。近年、「イケア」や「ニトリ」など、低価格でおしゃれな家具が増えたいっぽうで、本当に自分にぴったりの家具を見つけるのは難しい。

そんななか、ホームセンター「カインズ」が仕掛ける、新しい家具との付き合い方が注目を集めている。

「DIYで仕上げる」という選択肢

29都道府県に243店舗を展開するカインズは、「暮らしDIY」をコンセプトに、日々の暮らしを豊かにする商品やサービスを提供してきた。2023年からは、DIYで仕上げるオーダーカット家具プラットフォーム「CAINZ DIY MARKET」を展開し、既製品にはない自由な家具選びのスタイルを提案している。

CAINZ DIY MARKET最大の特長は、木材のカットから組み立て、仕上げまでを自分で行うという点にある。サイズや素材はもちろん、組み合わせ方次第で自分だけのオリジナル家具を作ることも可能だ。

家具に込めたストーリー
「クリエイターズデザイン」

そして今月、CAINZ DIY MARKETはさらに進化を遂げる。新たにスタートした「クリエイターズデザイン」は、個性豊かなクリエイターがデザインした家具を、カインズが生産から販売、発送までを一貫してサポートするというサービス。

第一弾として参加するのは、個性あふれる3名のクリエイターたち。自身の経験をもとに、「本当に欲しい」と思う家具を形にしている。たとえば、プロダクトデザインや商品企画を担当する「YACHT」上田一輝さんがデザインした本棚は、「自身の生活を彩り、支えてくれる相棒のような存在」というコンセプトを元に、シンプルながらも温かみのあるデザインに仕上がっている。

「カタチにしたいアイデアがある人にとっては、心強い味方になってくれる仕組みだと思います」と上田さんはクリエイターズデザインの新規性を語る。

BOOK BOARD 壁に立てかける本棚 (シナ) 9,800円©株式会社カインズ
ドロップバードハウス 12,800円©株式会社カインズ

世界でたったひとつの家具との出会い

クリエイターズデザインの魅力は、単に個性的な家具を購入できる点だけではない。そこには、クリエイターの想いやストーリーが込められている。自分が「素敵だ」と感じた家具に込められた背景を知ることで、より一層愛着が湧き、自分だけの空間を創り出すことができるだろう。

近年、モノを所有することよりも、経験やストーリーを重視する人が増えている。また、環境問題への意識の高まりから、大量生産・大量消費に対する疑問も生まれている。「CAINZ DIY MARKET」と「クリエイターズデザイン」は、そんな時代の流れを捉え、家具を通してつくる喜び愛着、そして自分らしさを表現できる新しい選択肢となり得るだろう。

CAINZ DIY MARKET

【詳細ページ】https://www.cainz.co.jp/news/6641/

Top image: © 株式会社カインズ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。