イケア、ゾンビの家具を販売

何かをデザインして作り、そしてそれが売れたら、作り手は長く大切にしてほしいと願うもの。けど、現実はなかなか残酷で、少しの故障や不具合ですぐに捨てられてしまう。

そんな現実に直面し、心を痛めたのはあの「イケア」。まずはこのプロモーションビデオをみてほしい。

© IKEA Norge/YouTube

切ない現実が胸を打つムービーは、「Trash Collection(=ゴミ・コレクション)と名付けられたプロジェクト。

これは、ノルウェー国内で見かけられた、まだ使えるのに捨てられてしまったイケア製品を救出し、必要なクリーニング修理を施して超・安価で再販売するというもの。

哀愁ただよう演出に加え、ジョー・テックスの歌う『Hold What You've Got』のハマりすぎている歌詞が、観る者の心に刺さる......。

“ゴミに哀愁を感じる”だなんて、地味に新しい体験かも。

修理や交換用のパーツを無料で送るサービスまで行っている「イケア」だが、それでも非情な最後を迎えてしまう製品が多い。

回収してみると、綺麗にしたり、数本のネジを付け替えるだけで使えるようなものが大半だそう。

© 2021 IKEA

たったそれだけでオリジナル製品の1/3ほどの値段で買えるというんだから、これは嬉しいサービス。

ノルウェー以外の国でも実施してほしいところだが、まずは「イケア」の修理サービスや解体書を読んで、「本当に捨てるべきか」を考え、モノとの向き合いかたをあらためて問うてみてはいかがだろう?

Top image: © 2021 IKEA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。