Netflix『イカゲーム』、まさかの「Duolingo」とコラボで没入体験を提供

世界中で社会現象を巻き起こしたNetflixの韓国ドラマ『イカゲーム』。その人気は、視聴者を熱狂の渦に巻き込んだだけでなく、意外な副産物を生み出した。なんと配信開始後、世界中で韓国語学習者が急増したというのだ。

そんな影響を受けてか、同作品はオンライン語学学習アプリ「Duolingo」とコラボレーションの展開を発表した。

あのフレーズも学べちゃう
「Duolingo」×「イカゲーム2」

今月26日にシーズン2の公開を控えるNetflixの韓国ドラマ『イカゲーム』は、語学学習アプリ「Duolingo」を通して同作品の世界観をふんだんに表現。

米メディア「TechCrunch」によると、アプリには「ダルゴナ(韓国の伝統的なお菓子)」といった単語だけでなく、「だるまさんが転んだ」「ゲームを始めよう」「お前は脱落だ」といった劇中の印象的なセリフを含む40以上の単語やフレーズが追加されているとのこと。作品の世界観にどっぷりと浸かりながら、楽しみながら韓国語を学べる、そんな仕掛けが散りばめられているらしい。

さらに両社は、作品の世界観を体験できるTikTokフィルターも共同開発。ユーザーは、劇中に登場する"ピンクの作業着を着たガードマン"の姿に変身し、音声認識機能を使って韓国語で書かれた指示に従うゲームに挑戦できる。

© YouTube / Duolingo

好きこそものの上手なれ!

「Duolingo」のマーケティング最高責任者Manu Orssaud氏は「イカゲーム公開後、同アプリで韓国語を学ぶユーザーは40%も増加した」と語っている。

この数字は、私たちに「学習」に対する新たな視点を提示している。好きなドラマや映画、音楽の存在。夢中になれるものがあるからこそ、その世界をより深く理解したいという気持ちは、新たな言語習得へのモチベーションへつながっていくのだろう。

また、VRやARといった最新技術の発展も、学習体験をより豊かにする可能性を秘めている。たとえば、VR空間上に再現された『イカゲーム』の世界で、登場人物と韓国語でコミュニケーションを取りながらゲームを進める、といった没入感のある学習体験も現実味を帯びてきている。

エンタメとテクノロジーの融合は、言語学習のハードルを下げ、学習意欲を高める起爆剤となるだろう。「Netflix」と「Duolingo」の取り組みは、学習体験の進化のほんの一端に過ぎないのかもしれない……。

Top image: © iStock.com / Nanci Santos
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