「ファットバイク専用スタンド」登場。進化する自転車に、駐輪場も追いつく

ここ数年で、街中で見かける自転車の種類が増えたと思わないだろうか? ロードバイク、クロスバイク、電動アシスト自転車、そして折りたたみ自転車……。なかでも、極太タイヤが目を引く「ファットバイク」は、そのワイルドなルックスと悪路走破性で、新たな自転車の楽しみ方を提案している。

しかし、ファットバイク愛好家を密かに悩ませてきた問題がある。そう、駐輪場に停められない問題だ。

タイヤ太すぎ問題に終止符
ファットバイク専用スタンド登場

建築金物・外装用建材・エクステリアなどの総合メーカー「株式会社ダイケン」が、ファットバイク専用の駐輪スタンド「サイクルスタンド CS-GF型」を発売すると発表。

一般的な自転車スタンドはタイヤ幅が細い自転車を想定して設計されているため、10~12cmもの幅広タイヤを持つファットバイクは、そもそも収納すること自体が困難だった。そこで、新製品はスタンド幅を12.3cmに設計することで、ファットバイクでもスムーズに駐輪できるよう工夫されている。

©株式会社ダイケン
©株式会社ダイケン

設置場所を選ばない独立式スタンド!
集合住宅や公共スペースにも

新製品は、土台が不要な独立式スタンドである点も大きな特徴。集合住宅や戸建て住宅のほか、公共駐輪場など、さまざまな場所に柔軟に設置できる。また、外置きしても風で倒れにくいという点も嬉しい。さらに、材質には耐久性に優れたスチールを採用。屋外設置でも長期間の使用に耐えうる仕様となっている。

進化する自転車、進化する駐輪場
求められる共存への試み

今回のファットバイク専用スタンドの登場は、自転車の多様化が、駐輪場にも変化を求めている象徴的な出来事と言えるだろう。

これまで「保管場所」の問題でファットバイクの購入をためらっていた人も、専用スタンドの存在によって購入に踏み切るかもしれない。 ファットバイクを気軽に乗り回し、街中のさまざまな場所に停めることができるようになれば、それは単なる「駐輪」を超えて、街に新たな個性を生み出すだろう。

快適な自転車ライフを実現するためには、今回のような、時代のニーズに合わせた駐輪場のインフラ整備が、これまで以上に重要になってくるのではないだろうか。

『サイクルスタンド CS-GF型』

【製品名】独立式サイクルスタンド
【型式】CS-GF型
【本体外寸】幅:17.4㎝、奥行:52.8㎝、高さ:41.1㎝
【収納可能自転車】タイヤ幅:10~12㎝、タイヤ径(※):20~26インチ、質量:30kg以下
※表記されているタイヤ径はファットバイク用のタイヤサイズ表記です
【材質】スチール<構造用鋼管(溶融亜鉛めっき処理)>
【価格】2万円(税別)
※運賃、組立施工費、基礎工事費等は含みません
※オールアンカー(ステンレスM8×2本)付

Top image: © 株式会社ダイケン
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