能登の1.1を忘れない。「キャンドルナイト」がつなぐ、追悼と再生の炎

2024年1月1日、私たちは忘れられない一日を経験した。能登半島を襲った最大震度7の大地震。あの日から間もなく1年が経とうとしている。テレビに映し出される被害の大きさに息を呑み、心が痛んだことを覚えている人も多いだろう。

「一般社団法人LOVE FOR NIPPON」(以下LFN)は、東日本大震災を機に発足した支援団体だ。2011年から続く福島での月命日イベントに加え、能登半島地震発生直後から現在も現地での活動を継続している。その活動は、物資支援、炊き出し、そして毎月1日に開催されるイベントなど多岐に渡る。

LFNが主催するイベントは、音楽ライブ、ワークショップ、そしてキャンドルナイトなど、どれも「悲しみから喜びへ」というテーマを掲げている点が特徴だ。「被災地を元気づけたい」という思いをひとつに、現地の人々と共に創り上げてきた。

鎮魂と再生の炎が織りなす、特別な夜

12月31日から1月1日にかけて、LFNは「能登半島地震 追悼キャンドルナイト」を開催する。会場は、12月31日が石川県鳳珠郡能登町にある「大屋根広場」と「いやさか広場」、1月1日は「大屋根広場」と「いやさか広場」に加え、「白丸公民館前」の3ヵ所。

今回のキャンドルナイトは、地震発生から1年という節目に、犠牲となった方々への追悼の意を込めて開催される。しかし、そこにはもう一つの大切な意味が込められていると、LFN代表理事のCANDLE JUNE氏は語る。

「忘れられること」への不安
それでも前を向くために

被災地では、時間の経過と共に報道が減り、人々の関心が薄れていくことに不安を感じることが少なくない。復興には、目に見える支援だけでなく、心のケアも不可欠だ。しかし、形のない「心の復興」は、容易に達成できるものではない。だからこそ、LFNは、イベントを通して人と人との繋がりを築き、共に過ごす時間を大切にしている。

キャンドルの灯火は、それぞれの人々の想いを乗せ、夜空に優しく浮かび上がるだろう。それは、哀しみを分かち合い、共に未来へ歩むための希望の光となるに違いない。

 

以下、LOVE FOR NIPPON 代表理事・CANDLE JUNE氏の開催にあたっての想いを添えたい。

能登地震から一年

震災そして豪雨災害となん度も心折れる出来事があり
これからの厳しい冬を迎えていく能登

私たちは毎月1日に月命日イベントを奥能登で開催してきました

1月1日の命日は
それぞれが家族で過ごしたり、この一年の大変だったことを振り返る時となると思います
私たちは奥能登地域各地でいただいたご縁を大切に
これからも活動を続けていきたいと思います

今回のキャンドルナイトは追悼の灯を灯す目的ですが

あわせて支援者側のみなさんが再会するあかりになれたらとも考えています

まだまだ支援が必要な奥能登

改めてみんなが集いこれからの支援を手を取り合っていくことができたらという願いの火でもあります

奥能登のなかでも被災状況はそれぞれであり

この年末年始はみなさんそれぞれの過ごし方があります

 

私たちは一年間の活動を振り返るとともに

関わってくださったみなさんへの感謝と

これからの一年も皆さんに寄り添い

心の支援としても活動を継続していく約束の火を灯したいと思います

©一般社団法人ラブフォーニッポン
12/14 輪島市町野地区でのクリスマスイベント©一般社団法人ラブフォーニッポン

能登半島地震 追悼キャンドルナイト

【日時】2024年12月31日(火)21:00〜翌2:00
【会場】「大屋根広場」および「いやさか広場」(石川県鳳珠郡能登町宇出津新1-197-1)
【日時】2025年1月1日(水)15:30〜18:00(※16:10黙祷※2拠点同時開催)
【会場】
会場①:大屋根広場 および いやさか広場
会場②:白丸公民館前 (石川県鳳珠郡能登町白丸2-17)
【入場】無料
【主催】一般社団法人LOVE FOR NIPPON
【共催】一般社団法人OPEN JAPANと仲間たち
【協力】能登町定住促進協議会 / 一般社団法人 新村新友会 / 株式会社ELDNACS
【内容】キャンドルナイト、炊き出し

Top image: © 一般社団法人ラブフォーニッポン
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