「全顔盛れ」は諦めた!最新の美容トレンドは"頑張らない"にあり
「今日はアイラインを頑張ったから、リップは色付きリップで手を抜いちゃお……」 なんて心の声が聞こえてきそう。 SNSでは今日も、完璧なメイクで「盛れてる」顔が溢れている。
でも実際、毎日完璧なメイクをするのって面倒くさくないだろうか?
メイク落としよりも面倒くさい……
女性を悩ませる「ベースメイク」問題
美容情報サイト「Kirei Style」を運営する「株式会社ビズキ」が、全国の20~59歳の女性2000人を対象に実施したアンケート調査によると、「普段のメイクで一番面倒くさいと感じる工程」でもっとも多かった回答は「ベースメイク(化粧下地・ファンデーション・コンシーラー等)」で、なんと37.5%という結果に。
次いで「メイク落とし」24.1%、「アイメイク(アイライン・マスカラ・涙袋等)」20.6%と続き、 「メイク落としよりベースメイクの方が面倒」と感じている人が多いことが判明した。
そこには、納得できる理由があるようだ。
マスク生活で生まれた
「脱・全顔メイク」という選択肢
コロナ禍を経て、私たちの生活は大きく変化した。 マスクが手放せなくなり、今まで当たり前だった"オフィスでしっかりメイク"の必要性も薄れてきている。
「どうせマスクで隠れるし……」と、ベースメイクを簡略化する人が増えているのも当然の潮流だろう。
しかし、だからといって「美」への意識が低下したわけではなく、自分のライフスタイルや価値観に合わせて、無理なく「自分らしい美しさ」を追求する人が増えているのではないだろうか。
今、私たちに必要なのは
"頑張りすぎない"美容?
そこで年代別に見ると、興味深い結果が。
20代では「コントゥアリング」を面倒だと感じる人が7.2%と、他の年代と比べて高い数値を示した。
同社は、「より小顔に、立体感があるように見せられるシェーディングやハイライトは、近年注目されているメイクテクニックのひとつであるいっぽうで、工程が増えて煩わしさを感じている方もいる」と考察。
いっぽう、「子どもあり」と回答した人は「ベースメイク」を面倒だと感じる人が38.2%、「アイメイク」は18.1%という結果に。
「子どもがいる方は、自分の身支度以外に子どもの食事の用意や着替えなどで時間的制約が大きく、簡単で効率的なメイクを重視する傾向がある」と分析している。
これらの結果を踏まえて改めて考えてみたい。 本当に私たちに必要なのは、完璧な"全顔盛れ"メイクなのだろうか? 時間をかけて丁寧にメイクをすることだけが、美しさのすべてではないはず。
限られた時間のなかで、上手に時短を取り入れながら自分らしく「美」を楽しんでいくことが、これからの時代の美の鍵となるのかもしれない。