スキンケア製品に、藍染の廃水を使用したワケとは?
ドイツ・ミュンヘンを拠点とするテキスタイル・スタートアップ企業「AIZOME」。
その名前の通り、日本で伝統的な藍染技術を用いた寝具用品などを手がけるこちらから、新たにスキンケア製品「AIZOME WASTECARE™ 」がお目見え。
なんと、繊維の製造工程で出る廃水を使ったものだという。
©AIZOME
まず、藍染とは化学物質を一切使用しない100%オーガニックな染色技法。そしてその製品は菌の増殖をおさえ肌荒れを予防するともいわれており、その効力はケンブリッジ大学や全米湿疹協会の認証も得ているほどだとか。
また、オランダのアムステルダムにある非営利団体「ZDHC(Zero Discharge of Hazardous Chemicals)」の規則に従いテストした結果、藍染の廃水には一切の毒性がないと判明。
さらに、欧州の研究機関「ユーロフィン」の調査から、乾燥でデリケートになった肌を整え、やさしく保湿する効果があるとの見解も示されたという。
このような数々のエビデンスをもとに誕生したのが、「AIZOME WASTECARE™」だ。
© Serviceplan Group / YouTube
寝具をメインとした同社だからこそ、そのコンセプトは“夜用美容液”。
通常の美容液と同じく、洗顔後に化粧水を付けた状態で使うのがオススメだという。
まだ販売には至っていないが、2023年中には商品化の予定とのこと。
展示会やカンファレンス、ポップアップストアなどにも順次展開し、藍染の素晴らしさを世界へ発信していくと同時に、繊維業界における水質汚染などの課題解決に向けた行動を呼びかけていくという。
今後の動向を見逃せない!
『AIZOME WASTECARE™』
Top image: © AIZOME