今年は、日本らしさが爆発する年に?「日韓美容トレンド予測2025」が発表

美容業界向けトレンド情報発信を行う「ampule」と、韓国で520万件以上のレビュー数を誇る美容プラットフォーム「GLOWPICK」が、共同で「日韓美容トレンド予測2025」を発表。

両社の分析によると、2025年は日本と韓国で異なるトレンドが顕著に現れるという……!

日本のトレンドキーワードは
「SHOGUN美容」

美容特化型イノベーションファーム「ampule(アンプル)」を運営する「トレンダーズ株式会社」によると、2025年の日本は「本物志向」の高まりを受け、日本独自の美容がさらに進化するという。

注目すべきキーワードのひとつが「SHOGUN美容」だ。2024年、エミー賞で作品賞を含む18部門にノミネートされ、世界中で話題を呼んだドラマ『SHOGUN 将軍』。このドラマの影響もあり、日本の伝統文化への関心は世界規模で高まっている。

同社は「海外で日本の伝統文化が再評価されるなか、美容業界でも日本由来の成分や日本らしいブランドに注目が集まるだろう。これは、日本の美容業界にとって大きなチャンスだ」と述べている。

実際、日本の発酵技術や古代黒米に着目したスキンケアブランド「FAS」が、数々の雑誌でベストコスメに選出されるなど、ブームの兆しは確かに見え始めている。

©トレンダーズ株式会社

いっぽう韓国は……
「時短」と「パーソナライズ」

いっぽう、韓国最大級のビューティプラットフォーム「GLOWPICK」を運営する「Glowdayz, Inc.」によると、韓国では「時短」と「パーソナライズ」をキーワードに、進化したセルフケアが主流になるという。

背景にあるのは、記録的な猛暑や経済状況の変化だ。厳しい暑さのなかで、最小限のステップで効率的に美を追求したいというニーズが高まっている。また、コロナ禍でセルフケアの意識が高まったことも、このトレンドを後押ししているという。

具体的なトレンドとして挙げられるのが「スマートステップ美容」。これは、1つのアイテムで複数の役割を果たす複合機能アイテムにより、日々のスキンケアルーティンを短縮するというもの。

「韓国では、すでに多くのブランドからスキンケア、メイクアップ、ボディケア、ヘアケアなど、さまざまな分野で複合機能アイテムが登場している。2025年は、さらにこの流れが加速するだろう」と同社は見解を示している。

また、もうひとつのキーワードである「パーソナライズ」は、個人のニーズに合わせた美容体験を提供すること。韓国では、肌のタイプや悩みに合わせて、化粧品の成分をカスタマイズできるサービスが人気を集めている。

©トレンダーズ株式会社

「本物」と「効率化」
対照的なトレンドが生まれる理由

ここで気になるのは、日本と韓国でトレンドの傾向がまったく異なるということ。日本が「本物」を求めて歴史や伝統に回帰する動きがあるいっぽうで、韓国は「効率化」を重視し、最新技術を取り入れようとしているのだ。

これに対し、トレンダーズ株式会社は「両国のトレンドの違いは、文化的背景やライフスタイルの違いが影響していると考えられる。しかし、共通しているのは『自分にとって本当に必要なもの』を見極めようとしている点だ」と述べている。情報過多な現代社会において、これは当然の流れと言えるだろう。

2025年以降、美容業界は「本物志向」と「効率化」という、一見相反するニーズを満たす製品やサービスを生み出していくことが求められるだろう。なお、彼らはこの他にも計8つのトレンドキーワードを発表している。詳しくは、コチラからチェックを。

Top image: © トレンダーズ株式会社
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