アサヒの新提案「飲む口活」。pHバランスウォーターが発売へ

アサヒグループジャパン株式会社が、新たな市場への一歩を踏み出した。

それは、口内環境に着目した「pHバランスウォーター」という新ジャンルの飲料。水分補給という日常的な行為に、口腔ケアという新しい価値観をもたらす試みだ。

6月30日から一部の歯科医院でテスト販売が始まるのは、『MODOSH（モドッシュ）pHバランスウォーター』。

この商品の最大の特徴は、pH9.0という弱アルカリ性の性質を持つこと。食事や間食によって酸性に傾きがちな口内環境を、飲むことでリフレッシュするというコンセプトを掲げる。

味わいはほんのり香るシトラスフレーバーで、無糖・無果汁のため、日常の水の代わりとしても気兼ねなく飲める設計。

同社はこれを「飲む口活（くちかつ）」と名付け、子どもから高齢者まで、誰もが手軽に始められる新しい習慣として提案していく構えだ。

興味深いのは、その販売チャネル。一般的なスーパーやコンビニではなく、一部の歯科医院でのテスト販売からスタートする点。

これは、商品の持つ口腔ケアという側面を専門的な場所から発信し、コンセプトへの理解を深めてもらう狙いがあるのかもしれない。

この商品は、アサヒグループジャパンが新事業開拓のために2023年に創設した「Future Creation Headquarters」から生まれたという。

既存の飲料事業で培った知見を活かしながら、ウェルネスという新たな領域へ挑戦する同社の戦略が垣間見える。今回のテスト販売は、その試金石となりそうだ。

【商品概要】

商品名	MODOSH（モドッシュ）pHバランスウォーター
容器・容量	PET500ml
販売先	関東圏の歯科医院
希望小売価格	＜歯科医院での販売価格＞ 1本：195円(税別)、210円(税込) 3本：556円(税別)、600円(税込) 6本：1,065円(税別)、1,150円(税込)
品目	清涼飲料(無果汁)
販売期間	6月30日～9月下旬予定 ※数量がなくなり次第、販売終了