ブロッコリースプラウト約900gの力を一粒に。”学ぶ力”を育むグミが登場

子供の集中力や学習能力について、親の悩みは尽きない。特に新学期シーズンには、その懸念がより一層高まる傾向にある。

こうした中、米国のサプリメント市場で、ブロッコリースプラウト由来の成分を活用した子供向けグミ『NeuroBrocc』が注目を集めている。

これは、栄養と脳機能の関係性を探る「栄養神経科学」の知見に基づいた、新しいアプローチの製品だ。

1食でブロッコリー約900g相当の力

『NeuroBrocc』の核となる成分は、「スルフォラファン」。

ブロッコリー、特にその新芽であるスプラウトに豊富に含まれる抗酸化物質で、体の解毒作用や抗酸化作用を高める働きが研究されている。

NeuroBroccはこのスルフォラファンを凝縮し、1食分で成熟したブロッコリー約2ポンド(約900g)に相当する量を含有。グミという形態をとることで、野菜嫌いの子供でも手軽に摂取できるよう工夫されている。

さらに、現代の親たちが重視する安全性にも配慮。

オーガニック成分を基本とし、一般的なアレルゲンや遺伝子組み換え作物、人工着色料は使用しない「クリーンラベル」製品であることが特徴で、子供の口に入るものだからこそ、安心できるものを与えたいという消費者のニーズに応える。

科学的知見が支える「栄養神経科学」という発想

この製品は、「栄養神経科学(Nutritional Neuroscience)」という比較的新しい学問分野の研究成果を背景に持つ。

これは、ビタミンやミネラル、脂肪酸といった栄養素が、脳の化学的性質や構造、そして認知機能や行動にどのような影響を与えるかを科学的に解明しようとするものだ。

特に、脳が急速に発達する幼少期において、適切な栄養摂取が不可欠であることは、多くの研究で示唆されている。

NeuroBroccは、スルフォラファンという特定の天然成分に着目し、その力を子供たちの認知機能サポートに役立てようという、まさにこの分野の思想を体現した製品といえる。

Reference: mdpi, cambridge

市場の潮流となる「目的特化」および「クリーンラベル」

子供向けサプリメント市場、特にグミサプリの分野は世界的に活況を呈している。

かつては総合ビタミン剤が主流だったが、近年では睡眠サポートや免疫サポート、そしてNeuroBroccのような認知機能サポートなど、特定の目的に特化した製品が次々と登場している。

この流れを牽引するのが、「クリーンラベル」への関心の高まりだ。

消費者は、効果効能だけでなく、製品の透明性や安全性を厳しく評価するようになっている。

独立した非営利団体「Clean Label Project」は、製品に有害な汚染物質が含まれていないかを厳しくテストし、基準を満たした製品に認証を与えている。

実際に、米国の子供向けビタミンブランド「Hiya」や「EllaOla」、「GreenPeach」などがこの認証を取得し、安全性をアピールすることで親からの信頼を獲得している。

NeuroBroccは、この「目的特化」と「クリーンラベル」という二つの大きなトレンドを融合させた製品と位置づけることができる。

ブロッコリーという自然素材の力を、科学的知見に基づいて特定の課題解決へと繋げ、同時に親が安心して与えられる品質を担保する。この戦略は、今後の子供向け健康食品市場における一つの指針となるかもしれない。

「食べる」ことから始まる未来への投資

子供の健やかな成長を願う親にとって、日々の食事は最も重要な関心事の一つ。

ブロッコリー由来のグミというユニークな製品は、栄養補助の新しい選択肢を提示するだけでなく、子供の健康と未来について考えるきっかけを与えてくれる。

お菓子のような手軽さで、科学的に裏付けられた栄養素を摂取できる。そんな新しい習慣が、これからのスタンダードになっていくのかもしれない。

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