アスリート向け野菜こと『筋肉ブロッコリー』が限定販売開始

健康志向の高まりとともに、プロテインやサプリメントだけでなく、日々の食事に取り入れられる食材にも注目が集まっている。

株式会社INGENと株式会社yaoが共同で開発した『筋肉ブロッコリー』は、新しいニーズを満たす品種として注目だ。

“筋肉”を名乗るブロッコリー、その実力は?

株式会社INGENと株式会社yaoは、2025年2月12日、共同で開発した新野菜『筋肉ブロッコリー』の限定試験販売開始を発表した。

これは、その名の通り、筋肉を構成するアミノ酸やタンパク質、血液や細胞合成に関わる葉酸など、さまざまな栄養素が豊富に含まれた品種。

従来のブロッコリーと比較して必須アミノ酸BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)の含有量が増加しており、特にアスリートやトレーニングを行う人々に向けた栄養価の高い食品として開発された。

BCAAは筋肉のエネルギー源となる成分であり、運動後の筋肉の修復を促進し、疲労回復を助ける効果があるとされている。特に、筋肉の分解を抑制し、持久力を向上させる働きがあるため、スポーツ選手やボディビルダーにとって重要な栄養素である。

特別な栽培方法を採用し、土壌や施肥、栽培環境を最適化することで、タンパク質やアミノ酸の含有量を向上させることに成功したのだそう。

INGEN社によると、筋肉ブロッコリーのBCAA含有量は、一般のブロッコリーと比較して、バリン1.3倍、ロイシン1.8倍、イソロイシン1.7倍という結果が出ているとのこと。

© 株式会社INGEN
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健康志向の高まりとブロッコリーの需要増加

近年、健康志向の高まりとともに、栄養価の高い野菜の需要が増している。

特にブロッコリーは、タンパク質や必須アミノ酸、抗酸化作用を持つ成分を豊富に含む野菜として注目されており、アスリートや健康志向の高い消費者に人気を博している。

ブロッコリーに含まれるBCAAは、筋肉の回復や成長を助ける成分であり、トレーニング後の栄養補給にも適す。また、グルタチオンという抗酸化作用のあるトリペプチドも含まれており、細胞の酸化ストレスを軽減し、免疫力を高める効果も期待できるのだ。

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生産者の"体力"も支える?

筋肉ブロッコリーは、アスリートのパフォーマンス向上だけでなく、生産者にとっても大きなメリットがある。

それは、安定的な収益確保だ。 同社は、「稼げる産地へ3年計画ソリューション」を提供し、水資源豊富で標高差を生かした県内での長期生産が可能な宮崎県を研究拠点としている。

生産者や産地の体力づくり(安定的な収益性向上)を重要な目標として掲げ、「消費者・生産者・産地の体力づくりに貢献します」と述べている。

従来の農業は、天候に左右されやすく、収益が不安定になりがちという課題があった。

しかし、筋肉ブロッコリーは、季節や土壌条件に左右されずに、安定的に栄養価の高いブロッコリーを生産できるよう、品質向上を目指している。これは、生産者にとって、まさに安定収入と高品質生産という"体力"となるだろう。 消費者だけでなく、生産者にとっても嬉しい取り組みと言える。

販売について

本年度は、3月下旬ごろまでの限定販売を予定しています。

宮崎県内での販売:提携スーパーマーケット、トレーニングジム、空港にて購入できるようにするほか、ホテルのレストランでは限定メニューも提供いたしたいと考えています。

贈答式:2月中旬には、宮崎でキャンプを行っているプロ野球チームやプロサッカーチームへの筋肉ブロッコリーの贈呈も行う予定です。

2025年度産の予約:オンラインショップにて予約を受け付ける予定です。

筋肉ブロッコリー研究会:https://kin-bro.com/contact/

Top image: © 株式会社INGEN
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