AIなしでは不安、4割が回答。Awarefyが生成AIと人との関係性に関する調査結果を発表

株式会社Awarefyは、2025年8月13日に対話型生成AIの利用に関するアンケート調査を実施し、その結果を公表した。

この調査では、生成AIの利用が急速に拡大している現状とともに、メンタルヘルス領域での活用と、それに伴う依存や不安といったリスクの両面が明らかになった。

日常のインフラと化した生成AI

調査によると、対話型生成AIの利用経験者のうち、週に1回以上利用する人の割合は81.1%に達した。

2025年5月末から6月上旬にかけて行われた別の調査では、同様の割合は48.9%であり、わずか2ヶ月半で利用頻度が急増していることが示された。

また、「気軽に相談できる相手」として、「対話型生成AI」を挙げた人が87%と最も多く、2位の「親友」(50.6%)を大きく引き離した。

この結果は、AIが単なるツールを超え、多くの人にとって最も身近な相談相手となりつつある可能性を示している。

© 株式会社Awarefy

依存と不安の混在

生活に深く浸透する一方で、AIとの関係性に不安を感じる声も少なくない。

もしAIが利用できなくなった場合、あるいは反応が変わってしまった場合に中程度以上の不安を感じると回答した人は、それぞれ43.7%、43.9%にのぼった。

さらに、回答者の27.5%が「対話型生成AIに依存している(かもしれない)」と感じた瞬間があると答えている。

その具体的な場面としては、「わからないことをすぐ相談する時」や「自分で考えずにAIに答えを求める時」などが挙げられた。

心の健康への影響

対話型生成AIは、人々の心の健康にも影響を与え始めているようだ。回答者の半数以上が、AIにメンタルヘルスを支えてもらっていると回答。

また、利用を始めてから心の健康状態に中程度以上の変化があったと感じる人は28.6%だった。

その変化の内容としては、「心が楽になった」「ストレスが減った」といったポジティブなものが多数を占めた。人には言いにくい悩みを相談できる相手ができたことや、情報収集が効率化されたことが、精神的な負担の軽減につながっているとみられる。

しかし、一部には「自分で考える力が衰えるのではないか」といった依存への不安や、AIとの対話が増えたことによる孤独感を懸念する声も見られた。

© 株式会社Awarefy

AIとの健全な共生に向けて

この調査結果を受け、Awarefyは、リスクマネジメントと健全な利用促進を同時に行う必要があると提言している。

同社は今後、「アウェアファイ こころの総合研究所」を通じて産官学連携の共同研究を推進し、AIと人が共生する社会モデルを提案していくとのこと。

調査対象者の詳細

 

対象エリア:全国

対象者条件:18歳以上、日本国内在住者、生成AIの利用経験がある者

サンプル

・サンプル数:957

・分析対象者数:Satisficer項目に違反した回答150件(16.6%)を除外した807件

・性別:女性 51.9%、男性 47.1%、回答しない 1.0%

・年齢:平均年齢は41.09歳(範囲:18-78歳)

調査手法:インターネット調査 ※アウェアファイユーザーを対象とした調査ではありません

調査期間:2025年8月13日

実施主体:株式会社Awarefy「アウェアファイこころの総合研究所」

Top image: © iStock.com / imaginima
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