テック大国アメリカ、50%以上の人が「AIに不安感を覚える」と回答

テクノロジーにおいて最先端を走るアメリカでは、近年、AIが急速に発展しているということもあってのことのか「AIが日常生活で果たす役割」に対して不安に感じる人が増えているらしい。

2023年6月から8月にかけて、米シンクタンク「Pew Research Center」が約1万人を対象に調査を実施。「人工知能の活用が増えることを懸念している」と答える人は、全体の52%に及んだ。2022年12月に行われた調査では38%で、前回よりも1.5倍ほど上昇するという結果に。

懸念の有無を分ける要素は
”AIリテラシー”にあり

最先端テクノロジーの恩恵を多く享受できるであろうアメリカ。なぜAIを不安に感じる人が増えているのか。

どうやら、“身近に存在すること”に原因があるようだ。

というのも、テクノロジーが生活に浸透しているということはその分、人々に知る機会も多くなるということ。実際に調査の「AIについてどの程度理解しているか」という項目で、回答者のうち56%の人が「多少理解している」、33%の人が「十分に理解している」と回答している。

9割近くの人が、多少なりとも知識を持っているという事実。さすがは”テック大国アメリカ”の名に恥じない結果と言えよう。しかし、人々はAIのことを理解すればするほど不安感を覚えるという傾向にある。

人々の懸念はやはり……
「プライバシー」への影響

AIのプライバシー」に関する影響を心配する声がもっとも多い。

全体の53%が「個人情報漏洩のリスクが懸念している」と回答。AIを通して集めた膨大なデータを運営企業がどう扱っているのかは不透明になっているため、やはり危険性を感じる人も多いようだ。

他には、「カスタマーサービスの質」「情報の正確性」という面を心配する声が上がった。

AIをポジティブに
認識する人の共通点

不安感を覚える人もいる一方で、もちろん期待感を持つ人もいる。教育水準によって違いがあり、大学を卒業している人ほどAIをポジティブに考える傾向にあるという。

調査に回答した人のなかで、大学を卒業している46%の人が「AIは医療において患者に質の高いケアを提供する上で役立っている」と回答。また、収入面でも同様の傾向があり、収入が高い人ほど「タスク管理等でAIが役立つ」と考えているらしい。

 

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今の時代、AIはあらゆる場面で活用され、私の生活をより豊かなものにしてくれた。将来的に、環境問題や人材不足を解決するかもしれないと思うと期待が高まる。しかし、今回の調査結果を見れば、AIの発展をそのまま願って良いものか、なんともやり切れない気持ちだ。

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