AIは配偶者より相談しやすい相手か。アウェアファイ、対話型AIに関する調査結果を発表
株式会社Awarefy(アウェアファイ)および、同社が運営する「こころの総合研究所」が、「対話型生成AIの使用に関するアンケート調査」の分析レポート第3弾を発表した。
この調査では、AIが「誰よりも相談しやすい相手」となりつつある一方で、その存在に依存し、不安を感じる人々の姿も浮き彫りになっている。
配偶者を超える「相談しやすさ」
調査によると、悩み事を相談しにくいと感じる相手の割合は、対話型AIが11.3%だったのに対し、人の平均は63.8%と大きな差が見られた。

人の中で最も相談しやすいとされる「親友」や「配偶者」と比較しても、AIの方がより気軽に相談できる存在として受け入れられていることが示唆されたという。
実際に、「配偶者に相談しにくい」と回答した人が21.6%だったのに対し、AIではその割合が半分以下にとどまった。
また、「相談相手というリソースへのアクセス性」という観点でも、配偶者がいない人が45.7%に上るのに対し、AIはほぼ全員(98.4%)が利用可能であり、その門戸の広さもAIが選ばれる一因となっているようだ。

AIを頼る人ほど、その変化に不安を感じる
一方で、AIを相談相手として活用する人が増えるにつれ、新たな不安も生まれている。
「AIを使えなくなったら不安か」「AIの反応が変わったら不安か」という問いに対し、AIを悩み事の相談目的で利用している人ほど、その安定性に対して強い不安を抱く傾向が見られた。
AIが人の心に深く関わるほど、その「存在の安定性」が求められ、それが揺らぐことがかえって利用者の心理状態を悪化させるリスクもはらんでいる。

人とAIが協働する、これからの「こころの支援」
アウェアファイは、AIを心の支えとして活用する動きは、もはや不可逆的な変化であると指摘。
その上で、AIと人との関わり方によって、AIは新たなリスクにも、これまでにないサポート資源にもなり得るとし、その利用がより健全に機能するよう、社会全体で考えていく必要があると提言している。
同社は今後も、AIと人が協働する「新しいこころの支援」のあり方を議論し、実践する場を創り続けていくという。
調査対象者の詳細
対象エリア:全国
対象者条件:18歳以上、日本国内在住者、生成AIの利用経験がある者
サンプル
・サンプル数:987
・分析対象者数:IMC項目に適切に回答した834名(84.5%)を分析対象とした
・性別:女性 435名、男性 391名、回答しない 8名
・年齢:平均年齢は41.11歳(SD =10.93)
調査手法:インターネット調査 ※アウェアファイユーザーを対象とした調査ではありません
調査期間:2025年8月13日〜8月16日
実施主体:株式会社Awarefy「アウェアファイこころの総合研究所」
注記:第2弾・第3弾は、第1弾リリースの分析時点から、追加で回答のあった30名分を追加したデータを用いて分析を行っています。







