TENTIALがジャパンオープンテニスにリカバリールームを提供。選手のコンディション調整を支援

コンディショニングブランド「TENTIAL」を展開するTENTIALが、2025年9月に開催されるテニスの国際大会『木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2025』において、出場選手のコンディションを整えるリカバリールームを提供すると発表した。

これは、同社として初めてコンディショニング空間の設計から提供までを手がける取り組みとなる。

試合時間が不規則なテニス選手の課題に応える

この取り組みの背景には、テニスという競技特有の課題があるという。

試合時間が不規則で、時には前の試合の都合で2〜3時間以上待機することもあるため、コンディション調整が非常に難しい。

同社とサポート契約を結ぶプロテニスプレイヤーの西岡良仁選手も、「これまでは地べたに寝転がって休む選手を見かけることもありました」と、大会会場における休息環境の重要性を指摘している。

TENTIALは、これまで培ってきたコンディショニングのノウハウを選手個人だけでなく競技全体に還元したいという想いから、今回のリカバリールーム提供を決定したとのこと。

© 株式会社TENTIAL

多機能性とシームレスな空間設計

TENTIALが目指したのは、単に横になって休める場所ではなく、選手それぞれのコンディショニングスタイルに対応できる多機能な空間。

担当者によると、リラックス状態を作ることに主眼を置き、そこから仮眠へとスムーズに移行できるような流れを設計したという。

仮眠、瞑想、ストレッチといった各ゾーンが一体感を持ちつつもシームレスに繋がり、プライバシーも保たれる空間構成が特徴。

© 株式会社TENTIAL

選手はベッドチェアなどを自由に利用し、それぞれのスタイルでリカバリーを行うことができるようだ。

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TENTIALのコンディショニング研究所が監修したエビデンスに基づく仮眠環境や、安らぎを感じさせる木や柔らかな曲線を用いた空間デザインも、その質を高めている。

スポーツ界からビジネスの世界へ広がる可能性

西岡選手は、「選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートしてくれる場所になると感じています」と、この新たな試みに期待を寄せている。

TENTIALは今後、テニス以外のスポーツ分野や、医療・運送業界といった不規則な勤務形態が求められるビジネスの世界にも、コンディショニング空間の監修やサービスの提供を広げていく予定だという。

アスリートのパフォーマンス向上を支える知見が、より広い社会課題の解決に応用されていくかもしれない。

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Top image: © 株式会社TENTIAL
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