ガムの咀嚼で肌の弾力が改善することが判明。アンチ・エイジング医学誌に論文掲載
ロッテが、「噛むこと」の健康機能に関する研究の一環として、継続的なガム咀嚼トレーニングが肌(頬)の弾力を改善することを確認したと発表した。
この研究成果は、学術誌「アンチ・エイジング医学」の2025年10月号に論文として掲載されたという。
12週間のガム咀嚼トレーニングで有意な変化
この研究は、30代から50代の健常な男女65名を対象に実施されたもの。
対象者をガムを摂取する群としない群に分け、摂取群には毎食前に2粒、1回あたり10分程度のガム咀嚼を12週間継続してもらった。
その結果、皮膚粘弾性測定装置による測定で、ガムを摂取した群の右頬の皮膚弾力性が、摂取しなかった群と比較して有意に増加したとのこと。
咀嚼によるトレーニングが、舌筋や表情筋といった多くの筋肉に作用し、頬の弾力改善につながった可能性が示唆された。

© 株式会社ロッテ
直接肌に触れない、新しい美容アプローチに
近年、顔の筋肉に着目したマッサージやエクササイズが注目されているが、咀嚼によるトレーニングは、直接肌に触れることなく筋肉に働きかけることができる。
ロッテは、2023年にも継続的な咀嚼トレーニングがフェイスラインの角度に影響を与える可能性を報告しており、今回の研究は、より顔肌への影響を深く調査するために行われたもの。
同社は今後も、「噛むこと研究部」を通じて、“噛む”という行為が心身に与える影響についての研究を進め、その有効性を広く啓発していくとしている。
Reference: 噛むこと研究室ホームページ
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