オーディオブックの売上がハードカバーを上回る規模に。書籍市場でデジタルシフトが加速

印刷された書籍の売上がわずかに減少する一方で、オーディオブックの人気が急上昇している。

米国では書店が賑わいを取り戻しているにもかかわらず、紙の本の売上は前年比で1%減少し6億7900万冊にとどまっているが、市場自体は拡大傾向のようだ。

電子書籍を抜き去り、市場シェアを拡大

米国出版社協会によると、2024年のデジタルオーディオブックの売上は24%増加し、11億ドルに達したという。

これにより、オーディオブックは書籍市場全体の11.3%を占め、電子書籍の10%を上回る結果となった。

特にジェレミー・レナーなどの著名人が著者の作品や、カリン・スローターなどの人気作家の小説では、オーディオブック版がハードカバー版の売上を超えるケースも見られるようになっている。

著者の朗読や音響効果が新たな魅力に

オーディオブック自体は以前から存在していたが、近年では著者が自ら朗読を行ったり、効果音を取り入れたりすることで、より臨場感のある体験を提供しているという。

ポッドキャストのように人の声を身近に感じられる点が、現代の読者に受け入れられているのかもしれない。

また、出版社にとってもデジタルマーケティングの強力な武器となっており、SNSでオーディオブックの抜粋を公開することでベストセラーにつながる事例も出てきている。

技術が進化しても、物語を語る生身の声の魅力は色褪せないのかもしれない。

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